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300文字でわりとコワイ  作者: たかさば


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影踏み

 …あの日、俺は影踏み遊びをしていた。


 みんなで影を踏んで、楽しかった。

 小さな影を踏んでは、セーフだと声をあげた。

 大きな影を踏んでは、ここは三人までだとケンカをした。


 その日も、全力で、遊んでいた。

 ひときわ黒い影があったので、俺はそこをめがけ…ジャンプした。


 着地したと思った瞬間、体が…スウと地面に吸い込まれた。

 影しかない所に、俺は落ちてしまったのだ。


 もう…、太陽を、色を…、 何かを目にしたのは、何十年も昔の話だ。


 誰か、誰か…、落ちてこないだろうか。


 誰かが落ちてきたら、そいつを踏み台にして、影の向こうに行けるのに。


 ずっと、ずっと…俺は待っている。

 影の中を這いずり回りながら、引きずり込むやつを待っている。

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