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不要物
母ちゃんがウザいので、部屋の掃除をする事にした。
冬だし、服なんか毎日洗わなくてもその辺に丸めたままでいいのに。
几帳面すぎだ、雑誌だってしまったら出すのが面倒じゃないか。
不満タラタラで床に散らばるものを片付けていく。
捨てたくないものは一旦ゴミ袋に入れ、マジックで【いるもの】と書いて押し入れに避難させる。
いらないものは部屋の端っこに山にして、母ちゃんに捨ててもらう事にした。
翌日、学校から帰ると…ゴミの山がまるまる残っていた。
「なんだよ!急がせたくせに…全然捨ててねえじゃん!」
俺が文句を言うと。
「アンタなんでわざわざゴミ袋を押し入れにしまったの?全部引っぱり出して捨てに行くの大変だったんだからね!」




