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耳かき
僕は今、耳かきをしてもらっている。
ムチムチした膝の上で目を閉じ、ただただ至福を感じ…彼女に身を委ねる。
耳かき、サイコーだな…。
「ねえ…幸せ?」
幸せ過ぎて、涙が出てくるよ。
「うん…」
「私も、あなたの耳…独り占めしてるのがうれしい」
耳掃除をすることが幸せなのか…それは、それは。
かわいいやつめ…。
「ねえ…、聞いても、いい?」
やさしく僕の耳の穴をなでていた梵天が、ぴたりと止まった。
「うん…?どうした…?」
「ハルカって、誰…?」
!!!!!!!!
「私、今…、あなたの鼓膜に、一番近い位置で…耳かきの棒、ツッコんでるのよね」
「ちょっとブスって…しただけで、どうなっちゃうんだろうね?」
僕は、微塵も…うごけない。
こちらはこの作品をアレンジしました
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