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300文字でわりとコワイ  作者: たかさば


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151/151

 昔、花が大好きだった。


 おばあちゃんと一緒に、色んな花の種をまいて、育てて。

 花瓶係に立候補して、毎日庭の花を摘んで持っていって。


 5年生の時、事件が起きた。


 男子とぶつかった私は、花瓶を落とした。

 割れた花瓶の欠片が一番前の席の子の足に刺さって、救急車が来た。


 男子はクラスで一番の人気者だった。

 隣の席の文ちゃんは、私が一人で落としたって証言した。


「弁償しなさいよ」

 クラスメイト達に睨まれた。


「親御さんに連絡するから」

 担任の先生に怒られた。


「余計な事しやがって」

 父親に怒鳴られて竦み上がった。


 あの日から、花が大嫌いになった。


 今日も私は、目についた花を毟る。


 花なんか絶滅すればいい。

 私が絶滅させてやる。


 …絶対に。

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