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あかり
ながらく疎遠になっていた同級生に偶然遭遇し、しこたま酒を飲んだ日…珍しく道に迷ってしまった。
いつもなら酔っぱらっても自宅にたどり着くはずなのだが。
鬱蒼とした森…?
見覚えのない場所で目が覚めた。
自分の居場所がわからない。
真っ暗闇で右も左もわからない。
どこにいるのか見当がつかない。
あかりでもあれば…、尻ポケットからスマホを取り出すと、充電切れらしく電源が入らない。
ライターをつけようとするも、あいにくとガス切れのようだ。
暗闇の中、目を凝らし…辺りをうかがう。
なにか状況を打破できるようなきっかけはないだろうか。
…おや?
なにか光のようなものが見えたぞ。
ほのかな光を感じた俺は、一目散に駆け寄り。
…バクッ!




