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多すぎる薬
飲み薬、塗り薬、目薬、貼り薬…、加齢に伴い薬の数が増えてきた。
そこで、一か所にまとめて管理をする事で飲み忘れをしないよう工夫している。
朝7時と夜7時に薬コーナーに向かう癖をつけた。
昼の薬はケースに入れ、弁当の袋の中に準備する。
仕事を終え帰宅した俺は、いつものように風呂に入り、飯を食い。
水を持って薬コーナーに向かうと、思いがけず部下から電話がかかってきた。
食後は10分以内に薬を飲みたいのだが…、少し遅れてしまった。
焦りながら薬を飲み、湿布を貼り、足に水虫の薬を垂らし、目薬をさし。
塗り薬に手をのばそうとした、その瞬間。
「ッ?!」
目に激しい痛みを感じた俺は、目薬と水虫薬を間違えていた事に気が付いた。
 




