うんこハイ猫が駆け巡る
どうも、どうもどうも。
わりとけっこう猫を飼っているものです。
本日は、猫にまつわるちょっとアレな感じのお話をしようかなと思います。
かなりキレイじゃない方面にベクトルを振り切っているので、許せる方のみ見てって下さいな。
うちには現在七匹の猫がおりまして、どこに視線を向けてもたいがい誰かしらの姿を目にすることができます。さほど広くない家なので、わりかし猫だらけ状態ではあります。
で…、猫だらけということは、猫にまつわるアイテムもそれなりにあちこちにありましてですね。
猫ブラシに猫おやつ、猫おもちゃに猫ベッド、猫ハンモックに猫ちぐら、猫爪切りに猫かぶりもの、猫毛ボールに猫爪研ぎ、猫タワーに猫ダンボール、猫ぬいぐるみに猫コロコロ、猫缶に猫ドライフード、猫砂…猫トイレ!
我が家に数多くある猫ものの中で、おそろしく場所を取っているのは断然猫トイレです。七匹いるので、そりゃあ出すもんもそのぶん豊富にあるわけでしてね。
通常の一匹タイプの猫トイレを全員分置いていた時代もあったのですが、紆余曲折ありまして…現在は衣装ケース (ふたなし)を四つ用意しています。
深さのない入れ物だと砂が飛び散るし、大きめの猫トイレは値段がどえらいことになるしで、比較的安価で丈夫で容量のある衣装ケースが採用されている感じです。
わりと全部のトイレを使わないと気がすまない質の猫が多いので、ご丁寧に全部のトイレに己の排せつ物をちょびちょび残していくのが若干やな感じではありますが、排泄場所が先客で埋まっていて使えず待ちきれずにそのあたりで豪快にぶちまけるなんて事はなくなり (注1)、平穏な日々が保たれております。
その昔、バカでかいトイレ (注2)を作ったことがあるんですけど、猫にもトイレブームとなる時間帯があるらしくて、やけに混み合うわ脱糞中の猫に絡む不届き者がいるわ踏ん張っている猫を押しのけてはっちゃけるやつがいるわでひどい目にあいましてですね。
ちなみに、猫砂は紙タイプのものを入れております。ボチボチかさばるんですが、わりと軽くて処理も簡単なんですよね。砂の量が少ないと固まりにくくなったり崩れたりするため、ケチらずに豪快にケースの中にセッティングする必要があるんですけれども。
猫トイレは各々固定場所に設置しています。
二階の廊下に一つ、ベランダの横の窓際に一つ、お勝手口前に一つ、ビルトインガレージの扉の前に一つ置いてるんですけど、まあ…わりとかなり邪魔、絶妙に目立つ感じではあります。掃除の手間を考えると、出来れば一か所、近場にまとめて置いておきたいところですが、そうも言っていられない事情のようなものがありましてですね。
うちには…、うんこハイになりがちな猫が一匹いるんですよ。
うんこハイってのは、脱糞後に俄然テンションが上がってしまい大暴走するという謎の現象の事です。
己の産物を微塵も隠すことなくトイレから飛び出したり、逆にアホみたいにしつこく砂をかけたり、ド派手に砂を撒き散らしたり、廊下を爆走したり、買ったばかりの爪とぎをものすごい勢いでバリョバリョやったり、のんびり日向ぼっこをしている猫に飛び掛かっていったり、キッチンでスナップエンドウの筋取りをしている飼い主の足を踏んでいったり、フローリングの上を爪を立てながらツルツルと滑ってみたり、冷蔵庫の上に飛び乗って雄たけびを上げてみたりとまあ、ホント好き放題勢い任せの大乱闘騒ぎがボチボチ起こりましてですね。
一応一階と二階でうんこハイ族 (若猫)とうんこおとなしい族 (年寄り猫)を分断しているので大きな事故は起きていないんですけど、たまにドアを開けた瞬間に駆け上って勢いに乗ってプリッと行くことがあるので侮れません。
昔ははじける猫どもを追いかけてスピーディーに捕獲なんてこともしていたのですが、このところ世話をする人間に加齢に伴う瞬発力および体力の衰えが目立ち始めてしまい、太刀打ちできなくなっているのが何とも悲しいところでしてね。
うちにはわりと高齢の猫が多いので、あんまりこう、派手に引っ掻き回してほしくないんですよ…。
できればうんこぐらい落ち着いてゆっくり自由気ままにしてもらいたいというか、老いてなお無鉄砲で有り余るパワーをまき散らす若猫に振り回されるのは気の毒といいますか。うんこってのは、落ち着いて出したいものじゃないですか。いつ暴れだすかわからない猫の横なんかじゃ、出したいものも出ないだろうし。
だがしかし、飼い主の痛む胸の内など微塵も気が付かずに、毎日快調に出すもんを出してはヒャッハーする猫がおりましてですね!!
うんこハイは比較的どの猫にも出現する現象なんですけど、こうも頻繁に暴れるとなると何かおかしな病気にでもなっているんじゃないかと心配までしてしまうわけですよ。病院で相談して色々と検査を受けたものの、特に問題は見つからず、しっぽの長すぎる体重6.5キロのがっちりとした人を怖がらないフレンドリーな猫であることが判明しただけでしてね?!
ホントいろんなタイプの猫がいるんだなあと思います。同世代の麗しい猫は落ち着いて用を足すというのに…不思議なものです。もしやうんこハイデフォ猫はうんこをしたあとは必ず暴れると固く心に誓って生まれてきたとでもいうのでしょうか……。
うんこというのは基本的に毎日出るものであり、時間帯もおおよそでしか予測できないので、完全に老い猫をガードすることが難しいのが目下の悩みだったりします。
まあ、猫たちはあまり気にはしていない?みたいなんですけどね。あー、アイツまた暴れてる…みたいな目で見てるのが何とも言えないという。もしかしたら、かつて己もうんこハイになってやらかした時の事を思い出しているのかもしれません。
一応弱った時用のケージや仔猫用のケージ、隔離用のケージなんかもあるんですけど、そこに老い猫を入れてしまうのは…まだ早すぎるというか。そこまでではないよねと、勝手に判断しているような状態です。
ケージの中というのは、動くこともままならなくなってからでも入れる場所なのですよ。元気なうちは部屋の中を自由に闊歩していてもらいたい気持ちが強くてですね…。
たまにうんこハイ大魔王をとっつかまえて説教をかましてみるのですが、どうもてんで聞いちゃいないらしく、一向に改善の兆しが見えてきません。もう子猫と言える年代を過ぎて久しい(5歳)ので、ちったあ落ち着いてくれればいいんですけど、いつまでたってもガキ大将みたいな感じで暴れまくっていて、若干わりとボチボチけっこうかなり相当腹に据えかねるものがあったり、なかったり……。
とはいえ、猫も猫なりにボチボチストレスを抱えていて、発散する機会を狙っているのかなあと思わないでもないのですよ。
うちは完全に室内飼いなので、外の世界への憧れなんかも強そうだし。猫が多いので、人間には理解のできない同種族間の気遣いなんてのもあるのかもしれないし。
猫の本能、猫のルール、猫の矜持に猫の誉れ、猫の喜びに、猫の恥……、人である私には理解の出来ない何かがあるから、猫は今日もうんこをしてハイテンションになっているのでしょう。
完全に分かり合えるような事は、きっと難しいのだろうな……。
そんなことを思いつつ、今日も私は猫たちの背を撫で、ご飯を提供し、うんこを拾ってトイレを清潔に保ちながら、わりかし穏やかに暮らしているというお話でした。
注1:扉付きの猫砂落としゾーンがある一匹サイズの猫トイレがやけに人気で、もよおした猫が押し寄せてひともめあったり、入れないことは明確なのに他のトイレを使う事を妥協できず、いたしかたなしに床に落ちている五粒の紙砂めがけて発射事件案件がボチボチ発生していた
注2:セメントを練るやつ(いわゆるプラ船)。なお、穴掘り合戦が起きるわ砂浴びしようとするやつが出るわ砂の上で寝るやつがいるわケース外にこぼれた砂粒めがけて出すやつが頻発するわで混みあう時間帯以外にもかなり相当ヒドイ目に遭ったという噂
なお、猫側の気持ちをこちらで書かせていただいておりますです(*'ω'*)
よろしければ、ぜひ。
https://ncode.syosetu.com/n2567jb/