魔法
魔力属性を測った結果、ベルは全属性持ちだったためレイはどう指導したらいいのか迷っていた。
「じゃあ、取り敢えず魔力を感じとる所からいきましょうか」
「身体の中に巡る魔力を感じてみて」
「レイ、感じたぞ」
「(嘘!?まだ数秒しか経ってないわよ、いくらなんでもあり得ないでしょ、あの賢者だって一週間はかかったていうのに)」
「そ、そう?じゃあ、その感じた魔力を手のひらに球体にして出してみて、こんな風にね」
ベルはそれを見てレイの身体の中で起こる魔力の動きを真似していく。
「出来たぞ」
「え!?嘘っ、、、本当に出来てる」
「どうやったの!?」
「どうって普通にレイの魔力を見てだが?」
「あなた、魔力の動きが見えるの!?」
「ん?どういう事だ?」
「あぁ、もうこれ見える?」
そう言ってレイは魔力をドラゴンの形にしつベルに見せる。
「なんだ、そのでかいトカゲは?」
「本当に見えてる!まさか天眼持ちだなんて、、、」
「(あり得なさすぎよ、これじゃあ魔法は教える必要はないわね)」
「魔法の訓練ももう終わりでいいわ」
「もう、このダンジョンを出るわよ」
レイはそう切りだり、ダンジョンの出口に向かって行くベルもそれに続いて行く、その最中にベルはレイに質問をした。
「レイ、俺はゴブリンなんだろうこのまま出ても大丈夫なのか?」
「大丈夫よ、今のあなた人間にみえるから、なんなら人間のなかでも、、、いやなんでもないわ」
「あ、でも装備だけつけちゃいましょうか 」
レイはベルに自身の持つ装備の中からベルに似合うものを渡していくのだった。