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炸裂☆モンティー学園  作者: Tsuyoshi&松山亮太
第一話『虎寅虎』
5/10

#5

 関係の無い周りのモンチーや生徒達も彼に注目しているうちに、何をしているのか何となく察した様子だった。


「まぁ、見てろや。お、お前ら、力先生来たぞ!」

「やべやべ!」


 モミアゲが教室のモンチー達に力が来た事を知らせる。慌てて自分の席に戻る生徒達。鼻歌混じりの力が近づいて来る。入口の仕掛けに注目して笑いを堪えるモンチー達。引き戸に手を掛けて勢いよく戸を開ける力。

 その瞬間、ボフッと音を立てて力の頭に黒板消しが直撃し、モクモクと白煙を立てた。その光景に噴き出す教室のモンチー達。真面目な生徒達は気まずそうに視線を逸らしている。


「誰じゃあぁぁぁぁ! こんなくだらん悪戯(いたずら)をした奴はぁぁぁぁぁぁ!」


 激昂(げっこう)した力が毛を逆立てて、笑っているモンチーに片っ端から、


「お前かー⁉ お前か⁉ それともお前かぁぁぁ‼」


 出席名簿の角で頭を叩いていく。


「あああああ‼ 頭が割れるーーーー‼」

「イデェェェェェェ‼ オ、オレじゃねぇッスよぉ!」


 頭を押さえて悶絶(もんぜつ)するモンチー達。


「犯人は誰だぁぁぁぁぁ⁉」


 力が胸をドラミングし始める。その際に力は、自分が怒り狂う光景と無関係のモンチー達が悶絶するのを見てゲラゲラ笑い転げるモミアゲに気付く。


「お前だな、モミアゲーーーー‼」


 力は両手で彼のモフモフのもみあげを掴み、


「もみあげフラーーーッシュ‼」


 そのまま両腕を思い切り上げ、モミアゲを持ち上げる。彼の両足は完全に宙に浮かんでいる。


「ああああああああっ‼ 抜ける‼ 抜ける‼ イダダダダダダダあっだだだだあ‼」


 主犯のモミアゲは自分のもみあげを庇うように力の両手を掴むが、想像を絶する痛みに涙と鼻水と(よだれ)を垂らして懺悔(ざんげ)する。


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