表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
炸裂☆モンティー学園  作者: Tsuyoshi&松山亮太
第一話『虎寅虎』
10/10

#10

 メンバーの背後のスクリーンに大草原の映像が流れる。

 大きな白い鳥が羽ばたいて草原を渡る。



  虎は死して皮を 残すって言うじゃない



 力が人差し指を口の前で横に振る。モンチー達もキメ顔をカメラに向ける。



  命尽きるまで生きて 生き抜いて

  この時代のベールを 駆け抜けようじゃないか

  さあ、虎の翼を(もっ)

  明るい秩序(ちつじょ)を築こうぜ!

  はい‼



 白い鳥が羽根を散らしてその一枚がスクリーンいっぱいにアップで映り、羽根が画面下にフェードアウトする。そこには二頭の虎が雄叫びを上げていた。



  虎寅虎 トラトラトラ とらとら音頭だ

  YEAR――――‼

  虎寅虎 トラトラトラ とらとら音頭だ

  YEAR――――‼

  虎寅虎 トラトラトラ とらとら音頭だ

  YEAR――――‼



 力が渋く伸びのあるセクシーな歌声を存分に放ち、それに合わるように両手を軽く広げた。後ろのスクリーンでは先程とは別の虎がゴロゴロと横に転がり、大きな欠伸をしている。


「Thank You!」


 力がカメラに背を向け、右手を真横に一直線に伸ばす。力の動きに合わせて、ドラムのシンバルが曲を締めた。


 学園中で拍手や指笛、喝采が巻き起こる。その音は校長室の七音の耳にまで届いていた。七音もテレビの放送を見ながら、両手で湯呑を持って茶をすする。


「今日も平和ねぇ・・・・・・あら、茶柱」


 七音は柔らかく目を細めて湯呑の中を見つめていた。


最後までお読み頂き有難うございます。

もしよろしければ、こちら↓↓↓の広告下にございます「☆☆☆☆☆」欄にて作品への応援を頂けますと、今後の励みとなります。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ