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初めてのDID①

作者: ぴぴん

私が初めてDIDを経験したのは小学3年のときでした。


その日はピアノの発表会があり、終わったあとにコンサート会場近くのいとこの家に

寄って帰ろうと両親と決めておりました。

無事発表会も終わり両親とともに私は発表会のドレス姿のままいとこの家に行きました。

おじさん、おばさんは私をみるなり、「ほのちゃん、お姫様みたいだね!」「かわいい!!」

と言ってくれ、私は嬉しくなりました。


挿絵(By みてみん)


写真を撮ったりしていたら、そこへ小学5年生のいとこの啓太が帰ってきたんです。

私を見るなり啓太は「おう、穂乃香、遊びにいこうぜ」と言いました。

「え、今から?」

「おう」

「わかった、じゃあ着替えるよ」

私はドレス着ておめかししてるのに啓太の反応が薄かったのにちょっと残念でした。


「いや、そのままでいい、その格好でいいよ」

「え?いやでもドレスだし」

「大丈夫、友達も喜ぶからさ!」

啓太も少しは可愛いと思ってくれたのかと思い、私は両親の許可を得てドレス姿のまま啓太と

外へ遊びに行きました。


そうして私は啓太に手をひかれつつ近所にある神社の境内にまできました。

行く途中、散歩しいてる人や自転車の乗ってる人が私をジロジロ見ていたのでやっぱドレスはまずかったかなぁと思いました。

そして神社につき、そこには啓太の同級生であろう小学生高学年の男子たちが数名いました。

「おまたせみんな!こいついとこの穂乃香」

「あ、ども、よろしく」

ちょっと緊張しながら私が答えました。

「さっそくだけどさあ、俺たちいま刑事ごっこしてんだよ。」

「はぁ。」

「でさ、お前に誘拐された少女役やってほしいんだよ」

「えー!なんで!?」

いきなりだし、あまりいい役とはいえないから私は嫌な顔をしました。


「キレイなドレス着てるしさ、かわいいし、お姫様ってことにするから!」


お姫様という言葉についうれしくなってしまい私はOKしました。

「わかったけど、どうすればいいの?」

「とりあえず縛るから」

「は?え?」

そう言ってるうちに男子たちが私の両手を持ち境内の中の街灯の柱を背にして後ろに回し

後ろで両手を何かで結びました。

「ヂヂヂヂッ」という音。

「なに?なにしたのっ!?」

困惑する私に啓太が言いました。

「結束バンド。もう取れないよ」

「ちょ、ちょっと待って!」

動揺しながら私が言うと

「誘拐されてんだから縛られるのは当たり前だろうが、静かにしろよ」

と男子の一人が言いました。

「啓太!これどうゆうことよ?最初からこうするつもりで私を呼び出したの?だからこんな縛る道具まで・・・」

「そうだよ、お前が今日、ドレス着てうちにくるの知ってたからこの遊びしようと思ってた。名付けて社長令嬢誘拐事件!」

そうゆうと啓太は後ろ手に縛られた私の足元にしゃがみなにかをし始めました。

また聞こえてくる「ヂヂヂヂッ」とゆう音。

「あーっ!」私が叫んだときには時すでに遅し。

両足首に回されたその30cmくらいの結束バンドをいうものは私の両足首を一本にまとめ、広げることはできなくなっていました。

「やだよぉ・・・」

半分泣きそうになってた私に啓太が言いました。

「遊びなんだから、あとでちゃんと解放してやるし、ケガもさせないから安心しろよ」

「ほんとに・・・?ならがまんする・・」

私はしぶしぶ我慢です。


その状態で15分くらいが経過しました。

男子たちはエアガンで撃ち合いをしています。私を誘拐した悪党と警察の対決らしいです。

それを私はずっと見ていました。

しかしちょっと縛られた手首と足首が痛くなってきました。

「ねぇ、ちょっと休憩しよ、縛られてるとこがいたいよ」

「はあ?なに言ってんだよ、まだはじまったばっかだろうが」

「ちょっとだまらすか」

男子の一人がそう言うとそいつはポケットから一枚の布を出しました。

その布はどうやら近くにある中学校の女子の制服であるセーラー服のスカーフみたいです。

三角形で水色なのですぐにわかりました。

「これうちのねえちゃんのスカーフ、ゴミで捨てるっていうからからもらってきたんだ。今日の遊びで使えると思って」

そういうとそいつは私の背後にまわりそれを私の口に噛ませ頭の後ろできつく結びました。

口に入れた部分には結び目のコブが作られていて、それが口の中で舌を圧迫します。

「うーっ!!んっ!」

叫び声が声になりません。監禁されてる人がよくされる猿轡ってやつだったんです←後で知った。

唇の両端も後ろに引っ張られ痛みます。かなりきつく後ろにひっぱったみたいでした。

「少しだまってろよ。」

ちょっときつい口調で言われました。

「ん。」

わたしは少し怖くなり、頷きました。

頭の後ろで縛られたスカーフは頭に着けていたリボンと髪の毛も巻き込みほどける気配はありません。

ていうか、この男子たち、いろんなもの最初から用意してるし、結局はそれで私をいろいろと拘束するのが目的なんじゃ・・・。

それならもう早く終わらしてほしい。

外でドレス姿で両手を後ろ手に縛られ街灯に繋がれ、足首も縛られ口にスカーフを噛まされ・・立ちっぱなし。

だんだんと疲れてくる。

しかし言葉は言葉にならない、スカーフのせいで。

口の中にずっとナイロン製スカーフを入れておくのも気持ち悪い。唾液でだんだんと濡れてくるし。


そうこうして45分くらいたったころ、男子たちが私の前に立ちました。

(あ、終わったかな?)

私はそう思いました。

しかしそれは私の間違いでした。

「刑事ごっこ飽きたから、これから拷問ごっこするから」

「っぐあうまあん?」

スカーフのせいで言葉になりません。

「もちろん、お前が拷問される役だから」

私はがっくりして首をうなだれました。

肩まであるおかっぱボブの髪が顔の左右に落ち、視界が狭くなりました。

涙も少し落ちました。


続く・・・かも





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