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レッドリスト  作者: シーラ@
1/1

01 レッドリスト

私のヤンキーのイメージは、ほぼ特攻の拓を代表作とする佐木飛朗斗 原作漫画の影響を受けております。


小説を書くのも得意ではないので私の表現力では至らぬ点が多々ございますが御容赦下さい。

レッドリストとは"絶滅危惧種"のリストを指す。


202x年。日本のヤンキーは絶滅したかに見えた。だが!

ヤンキーは死滅していなかった!!


203x年。政府は"絶滅危惧種"としてヤンキーから人権を剥奪する法案を制定。レッドリスト入りさせる政策をとる。


レッドリスト入りされたものは政府の保護観察下に置かれ、特別保護特区、通称『鬼ヶ島』と呼ばれる離島での生活が余儀なくされる••••••。



203x年4月。桜並木の中、この時代にはどうして珍しくリーゼントヘアの若者がいた。


彼の名は『田中正義』80'sロックンロールをこよなく愛し、リスペクトする。

この時代には珍しいロックンローラーだ。


手に持つ学生カバンは英国の国旗がプリントされ、サングラスに口に咥えた電子タバコ。


ニコチンは含まれていないとはいえこの時代の電子タバコは見た目で判断できない程、精巧に作られておりまるで紙タバコを咥えているように見えた。


「うぃーっす!正義!」


正義の肩を力強く叩いたのは背の高いオールバックの男だ。


「おぉ••••••片桐くん。チワッす」


この大男は『片桐涼』 正義の1つ上の先輩でメタラーだ。


「おめー俺の貸したインギーのライジングフォース聴いたかよ? しびれたろ!」


「正義もロックンばっかじゃなくてメタルも聴けよ?メタルはなぁ••••••」


こうなるとメタラーは鬱陶しい。メタラーはメタルしか聴かないので他の音楽に全くと言って良い程に理解が無い上、比較し見下す謎の特性が有る。


(またぁ始まったかよ?うぜぇなぁ••••••)


正義の顔が非常に退屈そうなのは言うまでもなかったが片桐のマシンガントークは止まらない。


キンコンカンコーン


正門が閉じる10分前のチャイムの音が鳴り響く。正義達が通う学校はチャイムと同時に正門が閉まりロックされる。

学校へは通学時間を過ぎると立ち入りが禁止され遅刻すら許されない。


「片桐さん!走らないとやべーっすよ!」


ここぞとばかりに肩を振り払い走り出す正義。


「待てよ正義!ガンズ聴きながら走ってくから!」


片桐はイヤホンを慌てて装着した。


ガラガラガラガラ。 音を立てて門が閉まってゆく。

正義はギリギリ体を門の間に滑り込ませた。

ロックンローラー故の細い体に救われる結果になった。


「ふぅ〜あっぶねぇ。片桐さーん 残念でしたね。お疲れっす!」


手を挙げて片桐に挨拶をすまし、上履きに履き替え教室にダッシュ!!


正義は自分の席に座るなり机に倒れ込んだ。


「疲れたぜマジでよー!!面倒くせぇーあぁ面倒くせぇーなぁーガッコもよー!!」


これは正義の口癖みたいなもので毎日と言っていい程

言っている。

本人曰くは「俺は鰯の呼吸と一緒で思った事、口に出さねぇと死んじまうんだよ」だそうだ。


「おはようございます。それではホームルーム始めますよー!!」


正義のクラス担任の登場だ。年齢も20代と若く、男子高校生にはもはやアイドルより魅力的に映るだろう。一言で言えば『たまらん』存在とゆう奴である。


正義もいつもと同じように少しにやけた顔で机から体を起こす。


「田中••••••田中正義君だね?」


正義の目の前に立っていたのは美人教師ではなく黒服の政府IDをぶら下げた3人の男達であった。

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