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ノト詠む  作者: 三原ノト (訳 かなみちのに)
7/10

2023年



薄氷り


張る音鳴らす


大寒よ



ノト詠む



おまけの句



霜柱


 踏みしめ鳴らす


 朝の庭



ノト詠む

2023年1月23日





外歩く鬼


背を丸め


豆を食う



ノト詠む



おまけの一句


鬼集い


甘酒飲みて


春語る



ノト詠む

2023年2月3日





春分けて


彼の世此の世の


岸渡り



ノト詠む



おまけの一句



目が痒い


くしゃみ止まらぬ


花見月



ノト詠む

2023年3月21日





やわらかな


四月の雨を


尾にうけて



ノト詠む

2023年4月6日





青葉揺れ


木漏れ日踊り


バラ薫る



ノト詠む



おまけの一句



鯉に登り青空駆ける魔法



ノト詠む



おまけのおまけ


鳴かぬなら


山ホトトギス


初鰹



ノト狙う

2023年5月21日





寝転んで


コロコロ増える


衣替え



ノト詠む



おまけの一句



五月雨(さみだれ)は梅雨


五月晴れは梅雨明け



ノト知る

2023年6月12日





早朝の庭


草むしり


猫背だな



ノト詠む

2023年7月7日





蝉取りの子供去る境内で寝る



ノト寝る



おまけの一句



虫取り網被せられても無視する



ノト寝続ける

2023年8月8日





秋桜に


撫でられる風


秋触れる



ノト詠む



おまけの一句



彼方より


岸辺導く


花紅(あか)


ノト詠む

2023年9月23日





夕焼けに


秋刀魚焼かれて


秋焦がす



ノト詠む



おまけの一句



サバを焼け


焼いたお芋は譲るから



ノト食す

2023年10月14日





霜月に


小春日和か


夏の日か



ノト詠む

2023年11月3日



こたつ置かれて寝る頃に


冬は立つ



ノト寝る

2023年11月8日


酉の市


猫の手求む


熊手売り



ノト手を貸す

2023年11月11日





寒い夜


踏みしめ慣らす


膝の上



ノト寝る



クリスマスなのだから


ササミチュールで



ノトねだる

2024年12月24日


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― 新着の感想 ―
[良い点] 11月の句、寝るころに立つ、うまいですね。 私も寝るほうに入りたい。 うちにおこたないんですけどね。 わんわんの日なのに、猫の手をかしてくださるとはありがたい! 我が家でもぜひかりたいで…
[良い点] いまごろ10月の句の感想をお送りします^^; さんまを焼いていたらあかあかと日が暮れてきたのでしょうか。日が短くなったことを感じさせますね…… おまけの句もどちらも『こんがり感』を感じて、…
[良い点] 九月の句はどちらも、花が主役の印象がありますね。 一句目の、秋桜が風に撫でられるのでなく、風が秋桜に撫でられているというのは、なんともやさしくて柔らかい印象です。 それを見ているノトさんの…
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