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くたばれbyヤンデレ

「そろそろ自己嫌悪やめない?」


「あー!!恥ずかしい……!!」


「俺がなんか傷付くからね!?」


「いつの間にか惚れてるんだもんなぁー!!

この女ったらしが、くたばれ!!」


「凄い言われようだ!!」



心とこれだけ言い合ったのは初めてかもしれない。それにプラスしてコブラツイストをかけられながらというのも初めてだった。



「心、そろそろ関節がミシミシ言ってるんだけど?」


「砕け散れぇえ……」


「ちょっ、散れ!?どう散るってんだよ……ぐぉおお!?」



痛みを堪えていると扉が開いて、きららが立っていた。電話してからすぐ来たの!?



「ちょ、お嬢様っ!?じゃなくて、きらら様!?」


「心。やっぱり居た、って何してますの?」


「今、ボクの心を奪った不届きものに制裁を加えてます。もう少しお待ちを」


「ぐぉおお!?四肢が、千切れるうぅ!?」


「やめてあげて、心」



解放するにももう少し丁寧にしてよ!!

床に乱暴に捨てられて、受け身も取れず額を思い切り打つ。



「良也くん」


「は、はい……」


「あなたって、はぁ……全く」


「え?」


「……くたばれ」



サッカーボールキックが顎を捉えて、意識が混同する。霞み揺らぐ視界から二人が消えて俺は一人になった。

くたばれとは、酷くないか。痛みは治るが疑問は消えない。きららはなんで呆れたような表情で顎を蹴り上げたのか。



「うーむ。白かった」



勿論、下着の色だ。

純白にピンクのリボン。シンプルで、かつ可愛い。そんなパンツを脳裏に焼き付けながら俺は無言で鼻血を垂らしたのだった。

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