番外編 発見!!ヤンデレの書 ニノ巻
潜入成功。息を殺して深鈴の部屋に入る事に成功する。
今は、深鈴は下のリビングで執筆中だ……今だ。今しかないっ!!
あのメモ帳が気になってしかたないんだ!!
幸い探す手間もなく机の上に置いてあった。
しめしめ。見てやるぜ。すでに深鈴は完全攻略済みさぁ!!これで殺されようとこれを観れるメリットしかねぇぜっ!!
『石動深鈴 16歳 既婚』
「既婚て」
いや、してねぇし。メモ帳にツッコミ入れてどうするのか。
『身長 158Cm 血液型 AB
好きなもの お兄さん 蛇 鉈 包丁
嫌いなもの お兄さんに近付く女 刃こぼれ 梅干 レモン 』
酸っぱいの嫌いなのか。めちゃくちゃ可愛い。
……刃こぼれにツッコミするべき?確かにいつも包丁はとても綺麗で手入れはされてたな。よく刺さってるから見てる。
『おっぱい B言っても差し支えないA』
「そこは譲れないのかっておっぱいって項目いる?」
『健気で可愛い一途な妹。
お兄さんの性癖を全て受け止められる自信があるが、経験は無い。仕事(執筆作業)は好きだが、お兄さんと会えない事に憤りを感じている。
お兄さんの目線がエロくなってきたのを感知して、毎日身体を綺麗に洗っているが手を出してこない。
今度、朝昼晩の食事に媚薬をこんもり盛ってみようと思う』
「思うな」
……ここまでか。さて、次は弓月。おっぱいはどんなもんなのかなぐへへ。
「お兄さん。何か言うことは?」
「……小遣い上げて」
「却下」
また一つ、俺は知識を得て。
殺されながらご飯には気を付けようと誓ったのだった。




