重い想いヤンデレ
結局体内時計が狂うほどにキスをして、離れた。
どんだけ長く!?こうゆうイメージじゃあないんだけどなぁキスって!!
ひーたんの恍惚な表情でも見てやるか!!と視線を移す、と。
「うへへぇ」
と笑顔を浮かべながら、大量の血を鼻から噴き出していた。
「ひ、ひーたん!?」
「りょーたんとキスりょーたんとキス……つまり婚約したって事だよね?わたしは石動陽奈に……うへへぇでもまだりょーたんは十八歳じゃないからまだ結婚の約束を契約をしたという事だよね」
「そこまで話が飛躍して!!ちょ、帰ってきて!!ひーたんんん!!」
「はっ……りょーたん。不束者ですがよろしくお願いします」
「こ、ちらこそ」
じゃなくてだね!!
ん。違和感。さっきの深鈴のイベントを考えると、ただ思いを受けるだけじゃあ駄目な気がする。
こっちも想って、ぶつけていかないといけない。
「ひーたん!!」
「はいっ?」
「ん、ぐ、好きだ!!」
「知ってるよ!!!!」
「えぇ……?」
試しにと雑に告ってみたが駄目だった。
ひーたんの想いは重くて異常だ。
こっちも生半可なものじゃあビクともしない。それがわかったのは大きい。
「ひーたん!!」
「はい」
「デートしよう!!」
「今日は朝帰りだと伝えて下さい」
「確定!?」
これでも駄目か!!なら最終手段!!
文字通り捨て身で行ってやるぜ!!
「ひーたん!!」
「なにかな?」
「だ、抱いてくれ!!」
「よっしゃあ!!!!」
「えぇ!?それは乗り気!?」
カッターも何もなくただヨダレを垂らしながら追いかけて来るひーたんが今までで一番怖くて。
必死に逃げた先に思い切りトラックに轢かれて、幸か不幸か抱いてくれはリセットされたのだった。




