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初とヤンデレ

ピアノ線ってフィクションの中だけだと思ってた。あーとフィクションでしたね。

俺は咄嗟にしゃがみ、身体にかけようとしたピアノ線を躱す事にはなんとか成功した。が、目の前に迫る膝をまともに喰らってしまう。よろける俺に伸ばされた手を転がるようにして避けた。



まさかの動きを呼んだ行動に驚きを隠せない。

鼻を押さえ体制を整える俺に向けて。



ひーたんはスカートを捲り上げていた。



首が千切れんばかりのスピードで視線を逸らすと後ろからひーたんの笑い声が聞こえる。



「りょーたんの考えは何でもわかるよぉ?」


「考えわかって何故スカートを!?」


「見たいんでしょ?わかってる」


「べ、べべ別に見たくないしぃー!!」



とか言って頭から離れないあの可愛いフリルのついたピンク色のパンツ。煩悩退散、煩悩退散!!



「いいんだよ?わたしはりょーたんのだから」



何がいいのかな!!

ん、今の声は耳元で聞こえた。距離は取っていた筈なのに。

振り返る俺の目の前にひーたんの顔が。

避けられない、と確信する前に俺とひーたんはキスをしていた。

この世界に来る前にもキスの経験は無い。



つまりこれは正真正銘のファーストキスで。



…………長いぞ!!もう、かれこれ一分だよ!?いつまで唇を合わせてる……ってひーたん鼻呼吸!?

紛れもなくこれがこれからの人生で一番長いキスと、なるのだった。

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