表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/117

狙われたヤンデレ

バイトとかよりおっぱいで殺されてしまった。

これから深鈴には胸の話題は避けるようにしよう。まぁ女の子に胸の話題を投げかけるほど、俺は腐っちゃあいないけど。



「俺を一生養ってくれ」


「もう、お兄さんたら。プロポーズですか?」


「もしそうだとしたら最低でしょ」


「お兄さんらしいですよ」


「俺のイメージってどんな……」



可愛く笑ってくれる。よしよし、さっきのような悲しい顔は見たくないからな。やっぱり深鈴には、いや。可愛い女の子には笑顔でいてほしい。



「お兄さん。質問が」


「はぁい。何なりと」


「千堂院うららときらら。ご存知ですよね」



何故その名前が……!!いやまだなにかを疑っている訳じゃあない。ここはとりあえず知ってるとだけ。



「うん、知ってる」


「なんか、あれですってね。跡取りが彼女らに決まったらしくて。親戚中から恨みを買い暗殺計画まであるらしいですよ」


「へぇー……へぇ!!??」


「びっくらこきますよね」


「びっくらこきます!?」



ダブルでびっくらこいたわ!!

暗殺とか……てか噂出てるよ!!暗殺なのかなそれって……定義が曖昧だよ。



「誰が、言ってたの?」


「噂好きの友達です」


「きょ、興味あるなぁー」


「友達もお兄さんなら興味を持つと言っていました。えっと、連絡先教えますね……」



珍しいな、深鈴が女の子との関わりを勧めている。それほど信用できる友人なんだな。

と、安心する俺の喉元に包丁が突きつけられていた。



「少しでも欲情するようなら、その元を断ちますからね?」



頷く俺に番号を見せてくる。

って、これ苗字なんて読むの?



木森林こもりばやしですね」


「苗字のクセが強いっ!!」



ツッコミを入れる俺に電話がって木森林か……木ぃばっかり……!!



『こんちゃす。センパイ』


「こ、こんちゃす」


『センパイ。あの二人と知り合いなんすよね?』


「まぁね」


『いやぁー残念ですねぇ。暗殺ですって。けらけら』



けらけら言う人初めて会った!!

そ、それよりだ。その情報が確かなのかと出所を聞いておかないと。



「本当なのか」


『はいっす。情報屋ですからねぇ、嘘は言いませんっす。ちなみにこの情報は後払いっす。3万頂くっす。深鈴たんにも許可取ってますっす』


「……マジかぁ。まぁ、いいや」


『また何かあれば。ちゃすー』



切れた。何というか個性が強いなぁ。

深鈴は俺を見て心配そうな目をしていて。



「大丈夫だよ。二人に忠告するだけ」


「……無理は、しないでくださいね」



おっと、電話。また木森林か……ってひーたん!!深鈴の前で出るには……なにかを察した深鈴は部屋から出てくれる。出来た妹だぜっ!!



「もしもしひーた『出るのが遅いなぁ。りょーたん。妹ちゃんとなにを話してたの?』



それから5時間ほどかけてヤンデレモードのひーたんを落ち着かせることには成功した、が。

もう日が昇っているのを見て、俺は最近一番の溜め息をついたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ