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目が覚める。
どうやら僕は召されたらしい。
そう思った訳は、此所が現実ではないからだ。
宇宙。
夢だと思って一時間位ぼっとしていた。
でも夢ではないみたいだ。
これが虚無の地か、とか言ってみる。なんだそれは。
ああ、これからどうなるのだろう。
このままの状態が続いたら、きっとまともじゃあいられない。
なにかあるなら何か起きて欲しい。
そう思ったら、目の前に光に包まれた何かが現れた。
目の前の存在は偉大なのではないかと考えているうちに、僕の方に直接意識を向けてきた。
ソナタハユメノセカイニイキタイトハオモワナイカ?
即座に否定した。何故なら、普通に怪しいというのと、もしかしたら取り返しのつかないことになるかもと思ったからだ。
ナラバコノソラヲエイエンニタダヨウトイイ。
ごめんなさい。ユメノ世界とやらに行きます。