【ソーセージ mari & mari】 〜#19 ごみたまり、彼に一途な理由は?
【ごみたまり、彼に一途な理由は?】
この日、珍しく下町の甘味処でお茶と和菓子を食している
みずあまりとごみたまり。
ここに来たのにはある理由が。
「ねえねえ、どの人どの人⁈」
「あそこの奥でエプロンつけてる背の高いコ。
彼いいでしょ、スウィート♡」
みずたまりは、最近ごみたが付き合い始めたという彼を
一緒に品定めに来ていたのだ。
「ふうん、まあ悪くはないかも」
「あたし、彼のためならどんなことでも出来るわ。
100万匹のフグが浮かぶ水槽にだって入れるから」
「そういったの何人目? 男取っ替え引っ替えのくせに。
彼のどこに惹かれたの」
得意げにごみたはその彼を指差し、
「彼をよく見てよ、素敵じゃない。いや違う違う、もっと下。
もっと下よ」
「え、どこ見ればいいのよ」
「ほら、あそこ! カワイイお尻♡ 引き締まってて両側のヘコミが
見えそうでサイコー!美味しそう」
ウキウキしているごみただが、その後が続かない。
「え、まさかそれだけ⁈」
「他にドコ褒めるの?」