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運動音痴のオタク女子と脳筋体育教師は最狂クソゲーをスポーツで攻略する⭐︎  作者: ねず ただひま
第一章

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ピコピコ音からはじまるクソゲー転送⭐︎7

◇ぷれいやー1 キラリ おんな 16さい 

そうび

ふく:いもじゃーじ

ぶき:すで

どうぐ:すまほ べんとう


 多目的広場横の駐車場にトイレはあった。

個室の数は多くない、すべて使用中だったので仕方なくトイレの建物の裏手に回り、ナップザックからスマホを取り出す。


スマホの暗証番号を指先でススイと解除、お気に入りのプラネットアイドル学園のアプリを起動する。

が!中々起動しない。


「いやいや、ちょっと勘弁してよ」

スマホの中央で小さい丸がくるくる回っている。

電波を確認するとアンテナ1本とチラチラとWi-Fiのマークが交互に点滅中。

「えぇ……こんな山の中で野生のWi-Fiなんて捕まえないでよ。」とイライラしながらスマホをタップしていると、どこからか微かに電子音が聞こえてきた。


「ん?何、この平成初期のゲームのピコピコ音?どこから……」


 辺りを見渡すも、私以外の生徒の姿はない、音の発生はトイレ側からでもなさそうだ。

その時、気がついた。

朝、眩い光をこの世界に向けて放出していた太陽が、いつの間にか分厚い灰色の雲に覆われている事に。

生い茂った木々に光を遮られた山の中は、かなり薄暗い。

もしここが絵本の世界だったら、鼻の垂れ下がった老いた魔女が突然現れて、毒リンゴを渡してきてもおかしくない、そんな妖しい雰囲気だ。

 

 それにしてもこの電子音、どこかで聞いた気がする……


 気になったので音の発生源を探る為に周囲を警戒しながら……もとい、スマホの電波も気にしながら森の中を歩き始めた。

音を頼りに枝葉を分けながら進んでいくと、開けた場所に藁で造られた茶色の建造物が見えた。

 

「あ、これって、冊子に書いてあった……竪穴式住居?だっけ」

 

 音はこの中から聞こえてくる。

キョロキョロと辺りを見渡してから、竪穴式住居の入り口に近づき、恐る恐る中を覗き見る。

奥にはぼんやりと四角い光が見えた。

間違いない、ピコピコ音の発生源はあそこからだ。

この場所の電波状況を確信するため、手の中のスマホに目をやると、プラネットアイドル学園のタイトル画面にルーター選択画面が被さっている。

 

『フクロウ企画』?なんじゃこれ?フリーWi-Fi?怪しいな……


 あの光の正体に興味を持ってしまった私は

「おじゃましまぁす」と小声でいいながらゆっくりと中へ入って行った。

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