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運動音痴のオタク女子と脳筋体育教師は最狂クソゲーをスポーツで攻略する⭐︎  作者: ねず ただひま
第三章

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39/44

大吊り橋を前に訝しむ、キラリ⭐︎

◇ぷれいやー1 キラリ おんな 16さい 

そうび

ふく:いもじゃーじ

ぶき:すで

どうぐ:しんだすまほ かいふくやく


◇ぷれいやー2 ヨシオ おとこ 30さい

そうび

ふく:はでなじゃーじ

ぶき:きんにく

どうぐ:たくさんのしょくりょう ねぶくろ×4


◇ぷれいやー3 ハヤミ おんな 17さい

そうび

ふく:かわのふく ふくろうのねっくれす

ぶき:まどうしのつえ

どうぐ:たべもの かいふくやく


◇ぷれいやー4 みげる

そうび

ふく:ゆうしゃのそうび

ぶき:せいけん

どうぐ:ぽーしょん かいふくやく

ニノ村を出た私達はミゲルと合流し、河口にそって遡り渓谷を目指す。


酒場のおばさんが言ってた事をミゲルに伝えると

「やっぱり王都か…」とだけ呟いてあとは梨の礫だ。


川に沿ってひた歩く、ふたつの夜を超えていよいよ大吊り橋の手前までやって来た。

私達は茂みの中から橋の様子を伺う。やはり居る。中ボスのミノタウロスだ。四mほどの背丈があり、両手に斧を携えた牛の頭のモンスター。

パッと見た感じ、ベリアルより強そうに見える。


「さすがにアレには聖剣の加護は効果なしだね」


「ハヤミ、それは俺様の覇気だ」


「もうすぐ日が落ちる。近くで野営して筋トレしながら夜を待とう」


みんなの会話にわたしは無言で首を縦に振るだけだった。

もちろんミゲルと脳筋の発言には同意していない。


夜になると久遠先生も声でパーティに参加してくれた。私達は、ミノタウロスが眠りにつく夜中の二時まで火を起こして待つ。


「久遠先生!現在の学校の様子を教えてください!」

吉岡先生が久遠先生に尋ねる。

私もそれは気になっていることだ。


『吉岡先生のクラスは片倉先生がかわりな受け持ってくれています。生徒達も今落ち着いていますからご安心ください』


……なんだろう、当たり前のことなんだけど、私だけ取り残されているのが妙に悲しく思えてきた。

三角座りをして足に顔を埋めると、ハヤミが私の頬を指でつついてきた。

顔を向けるとハヤミはニコッと微笑んだ。落ち込んでいると元気づけてくれる。やっぱり友達っていいな……


「明星!元気ないな!ほれ!僕の上腕二頭筋を触るか?」

いらねーよ。


「どれどれ」とハヤミが先生の腕を掴む。


そんなやり取りをしていた時だった。


『今、私は明星さんだけに話しかけていますリアクションしないでそのまま聞いてください……』

突然、脳内に聞こえたきた久遠先生の声と、不思議な要求。瞬時にただ事ではないと判断した私は、一瞬体を強張らせてしまったがすぐ素知らぬフリをした。


チラリと吉岡先生の方を見ると、本当に私にだけしか聞こえてない様子だ。

めっちゃ腕立て伏せしてるし……


私だけに伝えたい事?一体何だろう


『現在調査中ですが、恐らく…明星さんと吉岡先生以外にも、このゲームの中に侵入しているプレイヤーがいます』


なんだって?私と先生以外にも!?…と思ったが、それが何か問題があるのだろうか?


『端的に言います。今、二人が居るゲームの世界は公式が設定している時間より十年進んだ世界なのです』


突然聞かされた情報だったが、私はやっぱりか…と思った。ハクボザキのイベントの件で、そうかもしれないと予感はしていたから。


そして…


『今のところミゲルとハヤミ、このどちらかが、プレイヤーの可能性が高いです。』


それも、やっぱりか…と思った。

私はなるべく顔に出さないようにしている。


ミゲルは串に刺した焼き魚を食べている。

ハヤミは私にずっと話しかけている。



私は今、どんな顔をしているのだろう?


『ただ、その目的は不明です。スパイかもしれません。警戒しておいてください…一時通信を切ります』


それだけ告げると久遠先生の声は聞こえなくなった。


はじまりの村でのイベントは、ちゃんとしたゲーム公式のイベントだった。

でもニノ村でのイベントは、まったく別のイベントにすり替わっていた。


これは何を意味するのだろう…


不安な気持ちを抱えたまま、時間はもうすぐ深夜二時を迎えようとしている。



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