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運動音痴のオタク女子と脳筋体育教師は最狂クソゲーをスポーツで攻略する⭐︎  作者: ねず ただひま
第三章

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34/43

海と夕日と青い海、キラリ⭐︎5

◇ぷれいやー1 キラリ おんな 16さい 

そうび

ふく:いもじゃーじ

ぶき:すで

どうぐ:しんだすまほ


◇ぷれいやー2 ヨシオ おとこ 30さい

そうび

ふく:はでなじゃーじ

ぶき:きんにく

どうぐ:ーーー


◇ぷれいやー3 ハヤミ おんな 17さい

そうび

ふく:かわのふく ふくろうのねっくれす

ぶき:まどうしのつえ

どうぐ:やくそう


 先生のコーチングの甲斐あってか、ササの投球フォームは野球選手のピッチャーのように変化していた。わずか十数投のうちにここまで流麗な形になるなんて私はとても驚いた。

 少し離れた場所でハヤミも「えい!」と石を投げているが、典型的な『女の子投げ』である。中々うまく投げれず、ほっぺたが膨らんでいる

 

 それにしてもササ君は凄い。この成長速度は間違いなく彼の才能が99%、残りの1%は先生のおかげだ。絶対そうだ。

 ちゃんと野球やったら甲子園めざせる逸材かも…

……てゆーか、野球教えてんじゃん!?


「せ、先生!そろそろ円盤投げのほうを……」

「おお!そうだった!ササ君の才能に身惚れて最初の目的を忘れるところどった!」

 やっぱり忘れてたか。


「ササ君!オーバーハンドスローは完璧に体得できたな!ただ、今の君の腕力ではハクボザキの花まで石を届かせるのは難しい!今度は君に円盤投げを教えよう!」

「まだ他にも投げ方があるの!?教えて!先生!」


 ササ君の目がキラッキラしてる。吉岡先生って、なんだかんだでちゃんと先生なんだなぁ……

ん?家の窓から誰かが見てる。

あれはササ君の、お母さんかな?酒場のおばさんとよく似ている。


 ササのお母さんは楽しそうな息子をじっと見つめていたが、私の視線に気づくと家の奥へ消えた。


「よし!まずは木から円盤から作ろう!その前に腹ごしらえだ!」

 先生の提案で、村でおにぎりを買い、森の中へ移動してみんなでお昼ごはんを食べる。森の中には円盤を切り出せそうなちょうど良い太さの木が、運良く倒木として見つかった。

「この木の太さ、だいたい直径20センチくらいか……倒れてからかなり時間も経っているな。木自体も充分乾燥している。コイツを使おう!」

先生は村で買ってきたノコギリの刃を倒木に当てる。

「円盤は何枚か作ろうと思う!ここからは役割分担だ!僕とササ君が木を切り出すから、明星とハヤミ君はヤスリで削ってくれ!」


 なんとスムーズに効率的に作業がすすむ人選なんだ!力仕事は向いてないからありがてぇ!

私なんかが鋸を引いたら、一枚作るの一日かかるだろう。


 ササ君と先生は交代しながら、厚さ約五㍉程度の円盤を切り出してゆく。それを私とハヤミが棒ヤスリで削り、ペーパーで全体を滑らかにする。

 

えまって!この作業もしんどいぞ!!


「ササ君はどうしてハクボザキをお母さんにあげたいの?」

ハヤミが作業をしながらササへたずねた。

「ニノ村では、あの花は願いを叶える特別な花なんだ。」

ササが鋸を引きながら答える。

「俺は、父ちゃんが死んでからずっと落ち込んでる母ちゃんを励ましたい。ただそれだけなんだ……」

 ササは額の汗を拭うと体を起こして、森を抜けた先に生えてあるハクボザキの木を指差した。

「父ちゃんは母ちゃんにハクボザキを渡して、結婚という願いを叶えた。今度は俺が母ちゃんにハクボザキを渡して元気になってもらう願いを叶えるんだ!絶対に!」

 ササは力強い目でハクボザキを見つめる。


 そんなササの姿を見て、私達三人は目を合わせて頷いた。絶対成功させてやろうと。


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