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運動音痴のオタク女子と脳筋体育教師は最狂クソゲーをスポーツで攻略する⭐︎  作者: ねず ただひま
第三章

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33/44

海と夕日と青い花、キラリ⭐︎4

◇ぷれいやー1 キラリ おんな 16さい 

そうび

ふく:いもじゃーじ

ぶき:すで

どうぐ:しんだすまほ


◇ぷれいやー2 ヨシオ おとこ 30さい

そうび

ふく:はでなじゃーじ

ぶき:きんにく

どうぐ:ーーー


◇ぷれいやー3 ハヤミ おんな 17さい

そうび

ふく:かわのふく ふくろうのねっくれす

ぶき:まどうしのつえ

どうぐ:やくそう


◇ぷれいやー4 みげる

そうび

ふく:ゆうしゃせっと

ぶき:せいけん

どうぐ:ぽーしょん

すてーたすいじょう:ふつかよい

「きょうわぁ〜いちにぢ休むわ………」

翌朝、二日酔いでぐだぐたになっている酒くさいミゲルを宿屋に残したまま、私とハヤミと先生はササの家を訪ねることにした。

アイツが休むと言ってくれたのは好都合だ。今日の事を説明する手間が省けてよかった。


 ササは家の前に居た。家の近くの壁に向かって石を投げている。壁には赤い円が描かれていた。コントロールを身につける練習だろうか。


「おおい!ササ君!」

先生の呼びかけに彼は振り向く。

「あ、昨日のオジサン……たち」

私とハヤミも軽く挨拶をする。


「なんで俺の名前と家を知ってるの?」

「おばさんから聞いたんだよ!花は僕たちに任せろ!」

 説明下手くそかよ!まだ浮かれてるのか?


「あの、突然ごめんねササくん。酒場で働いているおばさんから君の事を聞いたの。

お母さんのために、石を投げてハクボザキの花を落とそうとしてるって。

それでこの人、吉岡先生が石を投げるより効率がいい方法を教えてくれるそうなんだ」


 ササ君は怪訝そうな顔をしながら言う。

「いい、ほっといて」

すると私達からそっぽを向いて再び壁に向かって石を投げ始めた。


 昨日も彼が石を投げる姿を見たが、投げる時の体の動作がバラバラに見える。これは運動音痴の私でも分かる。

例えば野球選手。彼らのように効率よくボールを投げる動きができていないのだ。


 吉岡先生が石を拾ってササの横に並んだ。

「なっていないな……見てなさい」


先生はゆっくりと投げる前の予備動作に入った。

私は野球のことは詳しくない。でも誰が見てもソレと一目で分かる投げ方を先生は見せた。

これはピッチャーの投球フォームだ。


 先生の手から放たれた石は速く、真っ直ぐに飛んで、壁に円の真ん中にガチン!と音を立てて突き刺さった。


 ササは驚いて口を開けたまま先生を見上げた。

先生はウィンクしながらサムズアップして応える。

「これが、オーバーハンドスローだ。これは投擲の基礎中の基礎だ。まずはこれを君に教えよう」


 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

     

      『オーバーハンドスロー』


上手投げともいうこの投球フォーム。野球、ハンドボール、ドッヂボール等、凡そ素手で球を投げる球技で使う基礎の投球フォームである。

右投げ選手の場合、まずは目標に対して左足を前に出して半身に構える。左足を上げて右足に体重が乗ったら右腕を後ろに引く。そして上げた左足を一歩前に踏み込みながら腰を目標に向かって捻る。続けて胸を目標に向けながら、右腕を頭の後ろから前に向けて円を描くように上から振り下ろして投げる。

一連の動作を順番に行い、鞭を振るイメージで投げるのがコツ。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「以上だ!」

先生はゆっくりした動き交えながら解説をすると、

ササは何も言わずに石を拾い上げ、さっきの先生のフォームを真似て投げてみせた。

石はササの手から素早く放たれた。さっきより断然ちからづよい投擲だった。


「ササ君も先生もすごーい!」

ハヤミが拍手を贈る。

先生が調子に乗るからやめなさい。

ササ君だけ褒めて!


ササは信じられないと言った顔で驚いて、先生に向かって言った。

「オジサン!いや、先生!もっと教えてよ!」

ササの目は輝いていた。


 うわぁ、先生の鼻腔を広げたドヤ顔が鼻につく……



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