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運動音痴のオタク女子と脳筋体育教師は最狂クソゲーをスポーツで攻略する⭐︎  作者: ねず ただひま
第一章

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ピコピコ音からはじまるクソゲー転送⭐︎2

◇ぷれいやー1 キラリ おんな 16さい

 

そうび

ふく:かわいいせいふく

ぶき:すで

どうぐ:すまほ

 荷物を抱えて玄関へと向かう途中、母からお弁当を受け取る。

 

「はい、お弁当。綺楽梨の好きな明太子卵焼き入れておいたからね」

「ホント?ちょっとテンション上がったかも。」

声のトーンが少しだけ上がる。

「そうそう、今日はお昼頃からお天気崩れるそうだけど、オリエンテーリングは大丈夫かしら?」

「え?今日雨降るの?中止になればいいのに」

「あんた、なんでそんなに嫌なの?学校の裏山あたりを友達とただ歩くだけじゃない」

母は呆れた顔をする。

 

 いやいや、入学四日目、人見知りの激しいアナタの娘は、まだ友達と呼べる存在がいないのですよ。あと、歩くのしんどい。

 

「おーい!綺楽梨!」

リビングからボサボサ頭の父が顔を出した。

「昨日頼んだゲーム攻略サイトのスクショ、忘れずに俺のスマホにおくっておいてくれよ〜」

「あ〜…アレね」

すっかり忘れていた。

 

 デジタル音痴の父親から、3世代前の家庭用ゲーム機の攻略サイトを調べてくれと頼まれていたのだった。


 ドラゴンランなんたら戦記2……?

そのゲームは、父が中学生の頃に発売された高難度の

ロールプレイングゲーム。

 難易度高すぎてクリアしないままずっと押し入れに放置していたらしい。

 先週の休みの日、掃除のために実家へ帰っていた父が、ウン十年ぶりに自分の部屋で見つけたそのゲームを再びプレイするため、わざわざ本体ごと家に持ち帰ったのだ。


「スクショは撮ってあるからバスの中でメールで送っておくね、てゆーか、お父さんもスマホ持ってるだから自分でサイト開きなよ」

 そう言ってスニーカーに足を入れて、爪先を床にトントンしながら玄関のドアノブに手を掛ける。

「やだよ、俺のスマホがウィルスに感染したらどーすんのよ?」

「そんな簡単にウィルス感染するかっつーの」


 つーか、私のスマホなら感染してもいいんかい!


「まぁ、たのんだよキラリ、俺は今日一日有給使ってゲーム三昧だ」

 喜色満面にぐうたら宣言をする父とは相反し、母は物凄く嫌そうな顔をしている。そりゃそうだ。平日に一日中こんなこどもみたいな旦那が家でゴロゴロゲームしてるだなんて…母上、おいたわしや…

 母の今日という一日は、私のオリエンテーリングくらい嫌な日なのかもしれない。

 

「じゃあ、行ってきます」

 ドアノブに手を掛けようとした瞬間、母に背中をバシっと叩かれた。

「痛った!」

「ほら猫背!そんな姿勢じゃ友達できないよ!」

 私はすぐさま背筋を伸ばし、振り返って恨めしそうな顔で「にゃぁ」と言って外へ出てた。

side q


佐川さんからメールが届いた。


一昨晩から続いていた転移装置の設置作業は終わった。と


全ての準備は整ったわ。

後は彼を誘導するだけ……


私達を救えるのは彼だけだ。


彼にしかわからないあの日の言葉を……



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