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運動音痴のオタク女子と脳筋体育教師は最狂クソゲーをスポーツで攻略する⭐︎  作者: ねず ただひま
第二章

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24/44

勇者逃亡?勘繰りキラリ⭐︎

◇ぷれいやー1 キラリ おんな 16さい 

そうび

ふく:いもじゃーじ

ぶき:すで

どうぐ:すまほ


◇ぷれいやー2 ヨシオ おとこ 30さい

そうび

ふく:はでなじゃーじ

ぶき:きんにく

どうぐ:ーーー


◇ぷれいやー3 ハヤミ おんな 17さい

そうび

ふく:かわのふく ふくろうのねっくれす

ぶき:まどうしのつえ

どうぐ:ーーー

すてーたすいじょう:けが


「いやぁ〜俺としたことが手こずっちまったぜ」


 ミゲルは何事もなったかのような素ぶりで勝利の余韻に浸っている私達に近づいてきた。

そんなミゲルへ村人達は冷たい視線を送っている。


 なんだコイツ、今頃になって出てきて……


 さっきまで喜びで満たされていた気持ちが霧散して怒りに変わった。

 

「おいおい睨むんじゃねーよ、お前らまさか俺が逃げたとでも思ってんのか?」

少し間を置いて、村人の1人がミゲルに訊ねる。

「で、では一体どちらへ…?」


「お前ら素人は気が付かなかっただろうが、ベリアルが村の木に火を放って現れた時、俺は森の中でベリアルより強い魔力を感じとっていたのさ」

得意げに話すミゲルは言葉を続ける。


「咄嗟に聖剣を掴んで俺は森へ飛び込んだ!

残念だが俺の体はひとつしか無ぇ…お前らを村に残してしまうのは少々心苦しかったが、俺はより強い敵の元へと向かったのだ!

強大な魔力に導かれ、木々を掻き分けて進んだその先にはなんと!魔王軍四天王の1人、冥界騎士フルカスがいたのだ!」

ミゲルの口調が次第に演説じみてきた。


「つまり!この村は魔王軍四天王の2人に、挟み撃ちされていたんだよ!」

ミゲルが村人達に手のひらをむけた。

……



 効果音をつけるとするならば『どーーーん!』

だろうか、はたまは『ばーーーん!』だろうか。

 

「それで、闘ったのですか?フルカスと?」

厳しい表情のハヤミが、疑いの色を含んだ声で訊ねる。


「フッ……見てみろよ?俺のこの、激闘の後の姿を。

勇者の俺がこれだけボロボロになってんだぜ。

それはもう死闘だったぜ。何十合も互いの剣をぶつけ合ったが、フルカスはベリアルが敗れたとみると尻尾を巻いて逃げやがったぜ」

ミゲルは自身の汚れたなりを見せつける様に両手を広げてその場で一回りしてみせた。


私には森で転んだ程度の汚れに見えるけど。


魔王軍四天王の1人、冥界騎士フルカス

さっきベリアルを調べている時に、その名前と特徴は少しだけ目に入っていた。フルカスの必殺技は確か……


「…ねぇ、勇者。ず、随分ボロボロにされたみたいだけど、もしかしてフルカスの必殺技、落雷暗黒剣デスブリッツを喰らったんじゃない?」

私はさも興味のある風を装ってミゲルに聞いてみた。

 

「おう!ごぼう眼鏡か!よくぞ聞いてくれた!そう、奴の必殺技、デスブリッツはとんでもねー技だったぜ!その技の名前を叫びながら、雷を落として斬り込んできやがったからな!だが俺はこの聖剣で華麗に捌いてやったぜ!」

舌が滑らかになっているミゲルはドヤ顔でそう答えた。

 

 コイツ……

攻略画面に書いてあるフルカスの必殺技は、冥殺不動剣デッドエンドソードだ。

劇画タッチで描かれたイラストのフルカスは重厚な鎧を着込んだ騎士。

そんな奴が雷を落としながら攻撃なんかしてくるもんか!そもそも弱点に雷属性の攻撃って書いてあるのも読んだわ!

コイツの汗はきっと嘘の味がするんだろな…

いや、コイツの顔なんて絶対舐めないけど!


 高揚しているせいか、コミュ障なのに『無敵時間エンペラータイム』を発動している今なら、誰にでもなんでも言えそうな気がする。勢いに任せて問い詰めてやろうと思い、一歩前に踏み出したその時だった


「いや〜!さすがは勇者くんだ!見えないところで村を守っていただなんて、ちっとも気づかなかったよ!ハハハー!」


 吉岡先生が千両の笑みで、白い歯を見せながらミゲルを大袈裟に讃えはじめた。

「お、おう!筋肉団子!お前もご苦労だったな!ワハハハー!」

二人は互いの功績を讃えるようにガッチリと握手する。


「さあ皆さん!彼が体を張って村を守ってくれたんですよー!もっと喜びましょう!ぼくらはみんないきているー!ハハハー!」

吉岡先生が村人達にそう呼びかけると、村人達は腑に落ちない態度ではあるものの、再び喜びはじめた。


 ぐっ!先生、また余計な事を!

私は先生を、ハヤミはミゲルを苦い顔で見つめた。

side q


良かった……まさかあんな攻略ルートを見つけるなんて……明星さんの発想に救われたわね。


「佐川さん、新しいマイクありがとうございます」


これで彼らに連絡できる。


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