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運動音痴のオタク女子と脳筋体育教師は最狂クソゲーをスポーツで攻略する⭐︎  作者: ねず ただひま
第二章

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23/44

四天王の誇り、キラリ⭐︎

◇ぷれいやー1 キラリ おんな 16さい 

そうび

ふく:いもじゃーじ

ぶき:すで

どうぐ:すまほ


◇ぷれいやー2 ヨシオ おとこ 30さい

そうび

ふく:はでなじゃーじ

ぶき:きんにく

どうぐ:ーーー


◇ぷれいやー3 ハヤミ おんな 17さい

そうび

ふく:かわのふく ふくろうのぺんだんと

ぶき:まどうしのつえ

どうぐ:ーーー

すてーたすいじょう:けが


 バカバカバカバカバカバカバカバカバカ!!

「吉岡先生!せっかく勝ったのにバカでなんですか!?脳みそパンプアップしてシワが無くなったんですか!?」

つい思ったことがまんま口から出てしまった。


「引き分けだなんて!じゃあこの村はどうなるんですか!?」ハヤミもご立腹のようだ。


「2人とも落ち着きなさい…今回は引き分けにして、彼らには今日のところは一度帰ってもらい、後日再戦ってのはどーかな?」

爽やかな笑顔で私達に愚挙を提案する先生に、私達は同時に突っ込んだ。

「「アホですかーーーーッ!」」

 

「おい!勝負はまだついてないぜ」

ベリアルはのそりと立ち上がり、ゆっくりと先生に近づく。


 そうだ!まだ終わってなかった!

ベリアルは先生の前で立ち止まる。


 え?ヤバい!コイツ負けそうだからって結局暴力に訴える気なんじゃない!?どうしよう?!どうする!?


 ベリアルが自分に向かって差し出されている先生の手の平をパンッ!と叩いた。


 え?


「俺からお前に触った。だから俺の負けだ」

私達がベリアルの意外な行動に戸惑っていると、ベリアルの元にブヒタンが駆け寄った。

「べ、ベリアル様っ!よろしいんですか?」

「あぁ、帰るぞ………肩貸せ」


 ベリアルはブヒタンに支えられ、私達に背を向けて部下に指示をする。


「俺らの負けだ!帰っぞ!」


 ベリアルが率いていたモンスター達は、音もなく散り散りにスッと夜の闇に消えていった。

その様子を私達はじっと見ているとベリアルが振り返る。

「お前、名前は?」

先生は大きく息を吸い込んでから膨れた胸を叩いて笑顔で名乗った。


「僕は吉岡好雄!体育教師だ!」


「ヨシオ……次は俺が勝つ、じゃあな……」

そう言い残してベリアルも闇夜に溶けていった。

 

 私達を襲った危機が去り、村中を包んでいた緊張が一気に弛緩するのを感じ取ると、私は全身の力が抜けてその場にフニャフニャとへたり込んでしまった。

乾いた笑いが喉から出てくる。


「は、ははは、勝った?私達、勝った…?」

 

 村人の誰かが勝ち鬨を上げると、それを皮切りに村人達は一斉に欣喜雀躍し、皆飛び跳ねて互いの無事と勝利の喜びを分かち合った。


 その光景を見て、力無く笑っていた私に、ハヤミが勢いよく抱きついてきた。

「キラリ!」

「わっぷ!」

勢い良すぎて私達は倒れ込んしまう。


「キラリ!ありがとう!凄い!本当凄いよ!」

顔を近づけて笑うハヤミにやや照れながら、私も笑顔になっていた。


「キラリちゃん!ありがとう!」

「スゲーな!ネェちゃん!ありがとうよ!」

村人達に囲まれて感謝される。

涙を流して喜んでいる人もいる。

私達は、あんな恐ろしい集団を相手に勝利できた。

恐怖に打ち勝ち、人から感謝され、褒められている。

初めての体験に高揚している自分が誇らしく思えると同時に、腰が抜けて立てなくなっていて情けなくもあった。


「先生さん!ありがとう!」

「助かったよ!本当にありがとう!」

先生も村人達に囲まれて嬉しいそうだ。それを見て私も嬉しくなってきた。

 

………が、ちょっとムカつく!

あと一回さっさと跳んでおけばいいのに引き分けを提案するなんて。

ベリアルが降参してくれたから良かったものの、再戦とか絶対無理だから!アホめ!


 そんな事を思っていると、暗い森の奥から声が聞こえてきた。

「おう!どうやらコッチも片付いたようだな!ご苦労だった!」


 暗闇を凝視しているとぬぅっと1人の男が現れた、少し服装を汚した勇者ミゲルだ。

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