吉岡跳びまくり、数えるキラリ⭐︎
◇ぷれいやー1 キラリ おんな 16さい
そうび
ふく:いもじゃーじ
ぶき:すで
どうぐ:すまほ
◇ぷれいやー2 ヨシオ おとこ 30さい
そうび
ふく:はでなじゃーじ
ぶき:きんにく
どうぐ:ーーー
◇ぷれいやー3 ハヤミ おんな 17さい
そうび
ふく:かわのふく ふくろうのぺんだんと
ぶき:まどうしのつえ
どうぐ:ーーー
すてーたすいじょう:けが
さくせん:ぴょんぴょんとぼうぜ!
ゴニョゴニョ……
私は考えついた作戦を、吉岡先生と、先生が担いで連れて来たハヤミの2人に耳打ちして伝えた。
「僕の得意分野だ、任せろ」
「私は数えればいいのね?わかったわ」
2人はこの案を快諾してくれた。
「ハヤミ、体は大丈夫なの?無理なら誰か他の人に頼むけど……」全身を打ちつけたハヤミを心配するが、
攻撃された瞬間、魔力でガードしたから大丈夫。と、ぎこちない笑顔で返答された。
多分相当無理してるはずだ、それでも……
「村を救うにはこれしか考えられないの、お願い」
これで駄目なら……いや、後のことなど考えない!
「おい、まだか〜?カマキリ眼鏡」
ベリアルは明らかにイライラしている。
つーかカマキリ眼鏡て!それ4度目だそこのヤロー!
ルッキズム拗らせ男め!
怒りを抑えて私はあえて平静を装う。
「ま、待たせて悪かったわね!今から対決を発表するわ!それは……」
「反復横跳びよ!」
シーンと場が静まり返る。
おそらく、私達以外の全員が、初めて耳にする対決だろう。まぁ、私も初めて言ったんだけどね。
「はんぷくよことび?だぁ?」ベリアルは首を傾げた。
私はハヤミから借りた杖で、地面に並行する3本のラインを引いた。
「ルールを説明するわ!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
《反復横跳び対決》
1メートル間隔に引いた3本のラインの上を左右に素早く跨いで俊敏性を測る体力測定。
今回は勝敗を決するためのルールを加味する。
1.ラインを跨いだ足はかならず地面につける事。
2.左右のラインを正確に1回跨ぐ毎に1点加算。
3.ラインを跨げなくても失格にはならないが、その場合は点数は加算されない。
4.相手に触れてはならない。触れた場合は即失格とする。
5.時間無制限、相手の点数より10点リードした時点で決着とする。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「以上よっ!」
暫くの静寂の後、ベリアルがため息まじりで口を開いた
「くだらねーが、お前らの土俵で遊んでやるよ」
3本ラインの真ん中にベリアルが立つ。
「勝者の特権、確認しておこうか。俺が勝ったら村のガキどもは全員連れて行く」
3本ラインの真ん中に吉岡先生も立つ。
「僕が勝ったら、君たちは何もせずに村から出て行け」
ライン上で2人が向かい合った。
「あぁ、それと、勝ったらついでにそこのカマキリ眼鏡をぶっ殺す」
げっ!なんて事を!?ついでに殺されてたまるか!
「ならコチラも……僕はが勝ったら2度とこの村に近づかないと約束しろ!」視線をぶつけ合う2人の周りを緊張感が包み込んだ。
「おい、審判は誰だ?」
睨むベリアルに怯まずハヤミが答える。
「先生の点数はキラリが!アナタの点数は私が数えます!」
「点数ちょろまかしたらその場でブチ殺す……」
「それと、テメーら!邪魔するんじゃねーぞ!」
ハヤミと自分の部下を一喝すると、ベリアルは腰を落として臨戦体制に入った。
「まずは、ベリアル。この勝負、受けてくれた事に心から感謝する!」
そう言って吉岡先生はベリアルに一礼すると、意外な言葉に困惑したベリアルは、一瞬眉根を寄せた後、鼻を鳴らした。
「フン!速攻で倒す!着いて来れるか?人間?」
そして部下に開始の合図を促す。
「ブヒタン!始めろ!」そう呼ばれたのは豚の顔の大男だ。あいつブヒタンって名前なんだ、名前ちょっとカワイイな。
「承知!……それでは、反復横跳び対決、はじめッ!」
ブヒタンから開始の号令が発せられた。




