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運動音痴のオタク女子と脳筋体育教師は最狂クソゲーをスポーツで攻略する⭐︎  作者: ねず ただひま
第二章

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11/43

世界は移り、戸惑うキラリ⭐︎2

◇ぷれいやー1 キラリ おんな 16さい 

そうび

ふく:いもじゃーじ

ぶき:すで

どうぐ:すまほ べんとう


◇ぷれいやー2 ヨシオ おとこ 30さい

そうび

ふく:はでなじゃーじ

ぶき:きんにく

どうぐ:ーーー

すてーたすいじょう:こんらん

 ポジティブ明王はただいま絶賛錯乱中です。

 

「……イヤ、問題そこじゃないって!私たち、もしかしたら地震で死んじゃって異世界に転生したかもしれない!」

自分より激しく取り乱してる先生を見て、私は少しだけ冷静さを取り戻した。


 落ち着けキラリ!まずは深呼吸だ。

鼻腔と両腕を広げて、空気を肺に送り込み、口からゆっくり息を深く吐きす……


 ふぅぅぅーーーー

うん、鍛えてなくても酸素はうめぇ。


 よし!明星綺楽梨!まずは目の前の少女から情報を聞き出すのよ!

 

「あ、あノ……ココは、ドコ、デ……スカ?」

少女に質問をぶつけている最中、目を泳がせている私の視界には、中世のヨーロッパの山奥にありそうな木造の建造物群と、古めかしい洋服の人々が視界に映り込んだせいか、なぜか途中で言葉がカタコトになってしまった。

ブンブンとかぶりを振ってもう一度聞き直す。


「ここは、何処ですか?アナタは何者ですか?」


 あれ?この子、よく見ると守田さんに似てる。髪の色以外ソックリ……2Pカラーの守田さん?


 守田さんと眼前の少女に失礼極まりない事を考えていると、少女は笑顔で、そして優しい口調で答えてくれた。


「ようこそいらっしゃいました。ここは神がこの世界を創造した時、1番最初に造られたとされる、はじまりの村です」

何度かRPGをプレイした経験のある私は、少女の口から発せられる、まるでゲーム序盤のテンプレートのような台詞と既視感で背中がぞわぞわした。

 

……まさか、ここは、もしかしたら……

 

「私はこの村に住む召喚士、ハヤミといいます」

「貴方達二人の力をお借りしたく、私の召喚魔法でこの世界に呼び寄せました」

「突然こんな場所に呼んでしまい、申し訳ありません」

「お二人には早速、明日この村へやってくる…」

 

「ちょ!ちょっと待ったぁ!!」

少女に向かって両手を突き出し、彼女の口から次に出てくる言葉を制止する。


 バリっバリ嫌な予感がする!召喚って?んで、明日誰が来るって?

きっとソイツはこの、ハヤミと名乗る少女と、うしろの村人達にとって厄介な存在なんだろう?


「こ、コレは何かの間違い、そう!間違いが起きてるのよ!私たちはアナタ達にとって有益な存在にはならないと思うよ!だって私達普通の人間だし!そもそも学校のオリエンテーリングの最中だったし!地震に巻き込まれただけだし!」

私はあたふたと手を振りながら、この身に起きた事をハヤミに説明していると、そこへ白髪の男性老人と、赤いマントの下に鎧を着込んでいる吊り目の男の二人が、群がる人々を掻き分けて現れた。

「長老、ミゲルさん……」


「おいハヤミ〜、なんだコイツらは?ただの人間じゃねーかよ、召喚魔法失敗したんじゃねーのかぁ?」

ミゲルと呼ばれた吊り目の男は、小馬鹿にした言い方でハヤミに近づく。

ハヤミが男から目を伏せ、俯いた。


「お前、強いモンスターを召喚するって言ったよなぁ?なんだこの、ごぼう眼鏡とうずくまった肉団子は?」

男はこちらへ目配せしながらさらに嫌味を放つ。


 ごぼう眼鏡?私の事か?何こいつ、初対面なのに……

先生を肉団子と呼ぶのはいい、全然いい!むしろ的確すぎる表現に賛辞を贈りたいくらいだ。

でも、ごぼう眼鏡はかなりムカついたわ。


「そ、それは…」返答に困っているハヤミとの間に老人が割って入る。

「まぁまぁ、勇者殿 ハヤミは今年召喚士の試験に受かったばかりの新米。どうか大目に見てやってくだされ…」

長老と呼ばれた老人が言い宥めると、ミゲルは地面に唾を吐き捨てた。


「チッ!まぁいい、明日来る魔王軍の攻撃を防ぐ壁にでもなりゃあ少しは使えるかもな…

オラ!宴だぁ!俺様をもてなせ!明日の決戦に向けて英気を養うぞ!」


 偉そうに悪態つきながら、男は村人を数人従えて建物に入って行った。


勇者?あんなのが?私は怒りで自然と拳を握っていた。

てゆーか、そろそろ起きて!肉団子ポジティブ明王!

side q


『ターゲットの転移完了しました。空間の歪みから生じる地震の規模も想定でしたが、別の問題が発生していまいました。

ゲームプレイヤー:吉岡氏、ほか生徒一名』


…早急に手を打たないといけないわね。

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