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日本食?

『ぐぅぅぅー。』


あ、緊張が解けたからかお腹鳴っちゃった。恥ずかしいよぉ。皆の視線が一気にこっちに向いてる。


「ふふ、確かにお腹が空いたわね。」


お母様が笑ってくれた。うんうん、凄くお腹が空いちゃった。だって、凄くいい匂いがするんだもん。


クンクン


何かが焼ける匂い、この匂い……お肉だ!


「確かにそうだな。二人は、何か食べたいものはあるか?」


ギルベルトは、ウィリアムとルーカスに何が食べたいか聞いた。


"お肉が食べたい!"って言いたいけど、お兄様今日僕のために来てくれたし、僕の事をいつも優先してくれるから、お兄様が食べたいものが食べたいな。


「僕、お兄様が食べたいものが食べたいです。お兄様、何が食べたいですか?」


ウィリアムは、目を輝かせルーカスの応えを待っていた。


「ありがとう、でも僕もウィルが食べたいものが食べたいかな。今日、頑張ったもんね。」


「僕のために着いてきてくれたからお兄様に合わせたい…」


こういう感じでいつも僕のやりたいこと、食べたいものとかいつも気にかけてくれているけど、今日は絶対に譲らないぞ!


「うーん、そうだな…。」


ルーカスは何を食べるか悩み始めた。


(ウィルがここまで譲らないとなると、ちょっと珍しいな。きっと心の中で食べたいものがあるだろうから、出来れば添わせたい。今、僕達の周りにあるものはパスタ、海鮮、カフェ、肉料理…ウィルは何が食べたいのだろう。恐らく、ウィルはこの周辺にあるものを食べたいと思っているはず。この中で、特に匂いを感じるものはパスタと肉料理。ウィルの好み的に肉料理か…。)


ルーカスはウィリアムが食べたいものを解析し始め、色々と候補を出し消去法で考え結論を導き出した。その脳内速度は脅威の0.5秒。


「僕は、あそこにあるお店のお肉が食べたいかな。」


指を指し、示した。

ルーカスはウィリアムが食べたいものをピンポイントに当てたのだ。ウィリアムは、一気に嬉しくなり万面な笑みをした。


「お兄様お肉が食べたいんですかっ!僕も、お肉のいい匂いがするから食べたいなって思っていました。一緒ですねっ!」


お兄様と同じものが食べたいと思っていたなんて嬉しいなぁ。とウィリアムはルーカスの脳内解析を知らずにただ喜んでいた。


「ちょうど、そこにあるわね。行ってみましょうか。空いているといいけど…。」


やった、やった、お肉お肉!


肉料理を営んでいる店に入店すると、中は平民層で賑わっていたが、幸いにも待ち人がいるという訳ではなかったため、すぐに席に着くことが出来た。


ここのお店、生姜焼きとか照り焼きがある。日本食だ。病院にいた時は健康なものを食べないといけなかったから味の濃いお肉食べることが出来ずにいたから迷う。うーん……生姜焼きにしようかな。


こんなにも、日本食があるのってすごいなあ。この世界にも、日本の食べ物があるなんて知らなかったよ。


「みんな、決まったかしら。」


「はい!」


皆が料理を決めると店員を呼び注文した。

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