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魔法属性検査!

それから5年後。


僕は、5歳になった。

一緒に生活をしていくうちに、段々とみんなの性格のことや、この世界の事についてわかった事がある。


まず、この世界は平民とお貴族様、皇族がいてこの国の名前はラディス帝国。大陸の中でも、二番目の面積を誇る広大な土地を持つ国である。


由緒正しい国だってお父様が言ってた。


お父様は、ギルベルト・ヴェスターという名で侯爵位を授かっている。いわゆる貴族らしい。お父様は、基本的に何をしている人なのか分からないけど、いつも資料とにらめっこしている。


領地を守ることが仕事なんだって。


次に、お母様。

名前は、リズ・ヴェスター。お母様は、とっても美人で優しい。いつも周りの事を気にかけてくれている。


そして、ルーカス・ヴェスター。

ルーカスお兄様は僕の9歳上で、勉強が終わった後や時間がある時に、いつも遊んでくれる。

領地の民を守るために、勉強を沢山しているって言ってた。お兄様は、運動も出来てとってもかっこいい。


最後に、僕の名前はウィリアム・ヴェスター。僕の髪の毛の色は、前世と違う色の金色をしていて、お母様とお揃いの色なんだ。


僕の名前を愛称で"ウィル"と呼んでくれたりして今は、とっても幸せ。


お母さんとお父さんの事は、忘れられないけど今を楽しく生きているよ。

お母さんとお父さんも、幸せでいるといいな__。




夕食は、基本的に皆で食卓を囲んでいる。皆、お仕事とかで忙しくてなかなか会えないから食事の時は一緒に居ようということで、毎日みんなと顔を合わせているんだ。


「いよいよ、明日ね。」


リズは、明日が満ちきれないかのような様子で口を開いた。


「そうだな、楽しみだな。どんな魔法が使えるのか。」


リズと侯爵は、明日の事について話していた。


一体何があるのか、気になるなぁ。


「明日って何かあるのですか?」


ウィリアムは、二人が目を輝かせながら話している様子に、明日何があるのか気になった。


「前にも説明したと思うけど、明日は神殿でウィルの魔法属性検査だよ。」


お兄様がが説明してくれた。


「魔法属性?」


「うん。5歳になると、必ず自分の魔法属性について調べるんだ。簡単に説明すると得意な魔法についてかな。」


「そうなんだ、ありがとうお兄様!」


ルーカスは、ウィリアムに微笑んだ。

兄の話を聞き、一気に嬉しくなった。


この世界には、火・水・土・風・氷・雷・闇・光の8個の魔法が存在する。中でも、数の少なく貴重な存在が闇と光である。


光は、神聖魔法とも呼ばれ国からも重宝される魔法であるが、それとは裏腹に闇は悪事に手を染めるものが多く、冷遇され煙たがられていた。


基本的には、平民は属性がなかったり、一つといったところだが、貴族は元の魔力量や素質があるため、二つ以上の者が多い。


他にも、ルーカスは魔法の事について説明した。


そもそも、この世界に魔法があることに驚きが隠せないよ。僕には、どんな魔法属性があるのかな。

皆は、どんな魔法が使えるのか聞いた事ないや。


「お兄様は、どんな魔法が使えるんですか?」


「僕は、水と氷が使えるよ。」


すると、ルーカスは水の魔法を見せてくれた。


「ふわぁ、お兄様すごい!」


その水は、とてもキラキラ輝いていて美しかった。


「ちなみに、母上は土と水で父上は火と水と雷とを使えるよ。魔法は遺伝するものでは無いから、属性検査するまで分からないんだ。」


「僕は、どんな魔法が使えるのかな。楽しみだなぁ。」


「明日は、家族皆で教会に行きましょうね。」


リズが声を掛けた。


皆で、お出掛け出来るんだ!


「ウィリアムの、属性検査が終わったらご褒美として街へ出掛けようか。」


「街!?」


ウィリアムは、大きな声を出して驚いた。前世でも、遊園地やショッピングモールに出掛けたいと思っていても、病気を患っていて出掛けることが出来なかったから。


「ウィルは初めてだものね。沢山のおもちゃがあるわよ。」


リズは街に何があるかを、色々と説明してくれた。街を歩くのなんて、楽しみすぎる。


「ルーカスも、行きたい所決めておいてね。」


「僕も、いいのですか。ウィルのご褒美なのに。」


「あぁ。ルーカスは日頃、領地経営のための勉強や運動を頑張っているからな。」


「ありがとうございます。明日までに、行きたい箇所を絞っておきます。」


ルーカスは嬉しそうな表情をした。

基本的には、顔に出す事のないお兄様だけどすごく楽しそう。


僕も、明日の魔法属性検査とお出掛け楽しみだなぁ。




~魔法属性検査、当日~


「ウィリアム様、おはようございます。」


「ぉはよう、エリス。……あっ!早く支度しようっ。今日は皆とお出掛けする日だよっ。」


起こしてくれたのは、僕専属の侍女エリス。僕が、必要そうな物をいつも持ってきてくれる。


「ふふ、そうですね。ウィリアム様昨日は楽しみすぎて寝付くのが遅くなってしまいましたものね。」


「うん!」


ウィリアムは、エリスに早く支度するように頼むと、いつもより可愛さが出るようにウィリアムの身支度をした。





「ウィリアム様、支度終わりましたよ。」


「ありがとう、エリス!」


「では行きましょうか。」


エリスと手を繋ぎ皆のいる玄関まで降りていった。


「ウィリアム様、今日はすごくご機嫌ですね。」


「皆とお出掛け出来るの、すごく楽しみだったから!」


「それは、なんとも微笑ましい限りでございます。」


「えへへ。」


ウィリアムとエリスが玄関の方に近づくと先に、ルーカスが待っていた。


「あ、お兄様だ!」


ウィリアムは、ルーカスの姿が見えると一目散にエリスの手を離し、ルーカス目掛けて走って行った。ルーカスもウィリアムに気づいたようでニコッと微笑んだ。


「ウィリアム様っ。そんなに、急に走られては…。あっ。」


ウィリアムは、エリスに止められていたが耳に入れず案の定、足がもつれ倒れそうになった。


わわ、転んじゃうっ。



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