お友達
次の日学校へ行くと橄欖が私を見つけるとすぐに
「おはよう!藍玉!昨日はよく寝れたかい?」
と絡まれたのだ
最悪
と思いつつ藍玉はめんどうくさいが一応あれでも先生なので適当に返事をしておく
「まぁ、はい」
「そうか!そうか!所で休み時間さー」
ん?めんどうくさい話になりそうだな
「それじゃ」
と言ってあの場から逃げ出した
「ちょ、!まだ話は終わってな」
と橄欖はあわてて言ったが時すでに遅し、もう藍玉はいなくなっていた
さらに遠くからみていた辰砂に
「逃げられたな」
と鼻で笑われた。
授業が一通りおわり昼食タイムになった
「藍玉?ちゃんだよね?いっしょにお昼たべよー!」
藍玉は驚いた。なぜなら誘われたのが初めてだったからである
「えっ、あっ良いよ」
藍玉はなんだかぎこちない返事になってしまったなと反省しつつ彼女といっしょに購買へお昼を買いに行った
「ありがと!それじゃ購買へーレッツゴー!」
それから藍玉たちは購買に行き、彼女は焼きそばパンを買い藍玉はホットドッグを買った
そのあとは屋上へ行った
「ここ人いないねー?ここにしよ!」
二人は並んで座り話し始めた
「私は琥珀急に誘ってごめんね!こーやってご飯食べるの初めてでさー」
琥珀が明るく言う
「私も、初めて」
さらさらとした琥珀色の髪を低めに結んでいた。向日葵色の瞳には、強い光が宿っている
「そっか、おんなじだ!」
心寂しそうに言った
「私ずっと寝たきりでさ、去年の冬には死ぬって言われてた」
ではなぜ今琥珀は生きているのだろう
「じゃあなんで、」
「私、手術したの。自由と引き換えに」
少し引きつった顔で笑った
「だから此処には恩がある。だからここで生きていく。そう決めたの」
琥珀は真剣な眼差しだった
「よーやく話せた!誰にも話せなかったからさ」
スッキリしたように琥珀は言った
「じゃあなんで私に話したの?」
琥珀は誰にも話せなかったと言っていた
「なんか藍玉ちゃんなら誰にも言わなそうだから」
「なるほど。でも「ちゃん」付けはやめて不自然」
藍玉は少し不快そうにそう告げた
「分かった!これからよろしく。藍玉!」
琥珀は快く受け入れた
「うん。よろしく」
それに藍玉はこう返事をした
「藍玉は昔なにがあってここに来たの?」
琥珀はそう聞いてきた
「私、?私は、」
藍玉は言えるほどの過去を自分はもっていない。そう考えていた
「まぁ気が向いたらでいいよ」
琥珀に気を使わせてしまった
「ありがと」
琥珀の優しさにただただそう応えるしかなかった
それからは琥珀と藍玉で、訓練の話、先生の話、それからご飯の話とたくさん話した
「あっ!そろそろ昼食の時間終わりだ!教室戻ろー!」
琥珀がハッ!としたように言う
「うん、そうだね。戻ろ」
藍玉もそれに応える
終わりのチャイムが鳴り響く
授業が終わり各々雑談したり訓練場へ向かったり寮に帰ったりと自由だ。
「藍玉ー!かーえーろ!あ、それとも訓練してく?」
琥珀が明るく話しかけて来てくれる
「ううん、今日は訓練してかない」
藍玉がそう言うと
「うん!分かった」
と琥珀が言って
「校門出るとこまでどっちが早いか勝負だー!」
と琥珀が言って先に走り出した
「あー!ずるい」
と藍玉が言い、走り出した
ゼェゼェと息を藍玉と琥珀が吐く
「わ、私の勝ち」
と藍玉が誇らしげに言う
「私の方が先に走り出したのになんで藍玉の方が速いんだよ」
と琥珀がつっこむ
「所で依頼ってもうやってみた?」
藍玉がそう聞くと
「ううん、まだ」
と琥珀が答えた
「私、今日受けてみようかな?」
藍玉が言うと
「いいんじゃない?感想、後で聞かせてね」
と琥珀が言ったので
「うん」
と返した