表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/25

魔法学校の試験 3 庭の迷宮


 集合指定場所は校庭だった。青々と生い茂る芝生が空の霧のように一面を覆い尽くしている。


「では午後の実技の試験内容の説明をいたします。今からあなた達には宝探し迷宮をやって頂きます」

先生が杖を振りかざすと轟音と共に校庭に、高さ五メートル以上ある生垣の巨大な迷路が出現した。


「この迷路には、各グループ一つずつ宝石が埋まっています。それを掘り当て、ゴールする事によってはじめて合格とします。尚、宝を掘り当ててもゴールできなかった場合、即、不合格といたします。

また、魔法を使用する事許可しますが他人を負傷させた場合、不合格とします。それでは各グループずつ並んでください」


皆、昼休みのうちに声をかけていたのか、すぐに各々のグループが揃った。

私のペアは確かシリルという人だった。皆、グループを組み終わっていたので、端っこに一人でいる人がいたのでその人がシリルだという事がすぐに分かった。シリルも私の顔を知らなかったので、もじもじしていた。


「シリルさんですよね。ビクトリアです。よろしくお願いします」


「・・・・よ、よろしくお願いします」


みぞれの様に淡い白銀色のウェーブががった髪。私より背も低が低く、声も高いので性別の判断がつかない中性的な容姿が、水でも無く氷でも無いみぞれの風貌に私は当てはめた。


「何だよ!お前とかよ!」

「仕方無いだろう。これは試験だ」


亜麻色髪の少年は金髪のお坊ちゃんと同じグルーブだった。

私はその性格の正反対さにクスッと笑ってしまった。


「では位置についてください。制限時間は一時間となります」


鈍い、鐘の音が鳴った。


「それではスタートして下さい」


みんな、走り出した。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ