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はしがき

 私は生まれた瞬間に、死を望む泣き声を上げた。最初から、すべてに絶望していたのかもしれない。どうにかしてその仮説を変えたくなった時、初めてこの物語の着想を掴んだ。その当時、私がこの世界へ旅立ちたいと強く願ったほどだった。

 いつかは人目に付くところに置くと決めたので、日々空想を広げ追求し続けている。まるで、存在しない惑星が実在するかのように。

 それを繰り返しているにつれ、いよいよ形が整いつつある。書いている間にも、万物は動き続けている。つまりこの物語に書かれている苦悩や言動は、少なからず現実味を帯びているに違いない。


 勇敢な魂たちの放浪旅について、語れる限りここから書き記す。困ったことに、膨大で壮大で奇天烈である。なので、身命を賭け心血を注ぐと誓う。

 有象無象の中に光る感謝の心だけは、いつまでたっても疑わない。天命をまっとうする姿を拒む行為は、どんな理由だろうと決して許されない。


 ――――――――――――――――――――――――――――

 | この物語の主題を見出さんとする者は、消えてくれ。   |

 | 思想を持たずに批評する冒涜者は、お引き取りさるべし。 |

 ――――――――――――――――――――――――――――


 この恐ろしい世界と向き合うために、影と爪先が震えていても。もしもまことの魂が宿っているなら、彼らと同じように激しく求めるだろう。どうかそれを忘れずに、可能な限り隣を歩いてください。

 そして勇気が湧いたら、この空想から飛び出し、あなただけの道を歩けるだろう。すべての人が、世界で一つしかない生き方をするのが、私の望みである。



 親愛なるすべての挑戦者に


 その素晴らしい度胸への祝歌いわいうたの代替として、

 道行くままにこの物語を送る。

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