表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

私の彼氏は、“お金と時間にやたらと厳しい”男なんです!

作者: 七瀬






私の彼氏は、“お金と時間にやたらと厳しい”男なんです!




彼と初めて会ったのは、友達の紹介でした。

もっとラフな感じで会う予定だと思っていたんですが、彼はスーツ姿で

ビシッと決めて来ていました。

私はいつものラフな格好で行きました。

彼は私の隣に座り、次々質問してきました。

それこそ! “質問攻め”です。

私は出来るだけ、彼の質問に答えました。

最初はめんどくさいと思っていましたが、彼が決まった事しか話せない

事に途中で気づいたんです。

予め彼が話す事を決めてきた事しか話せない。

私が全く違う話をしても、完全に無視です。

アドリブがきかない人なんだと思いました。





・・・そんな彼がです、最後に私にこう言ったんです。



『・・・ぼ、僕なんかでよければお付き合いしてもらえる事って

できますか?』

『えぇ!?』

『い、いや? 直ぐに決めなくていいんです、可能性ってありますか?』

『まあ、あると思いますよ。』

『えぇ!?』

『あぁ!?』

『あ、ありがとうございます!』

『・・・いや、まだお付き合いするとは言ってませんけどね。』

『それでも、嬉しいです!』

『・・・・・・』







なんか? この時、彼が凄く可愛く想えたんです。

今まで恋愛経験がそんなにないんだろうなって、、、。

だからこの男性ひとと真剣にお付き合いしようと思ったんです。




・・・でも? いざ、この男性ひととお付き合いしてみると?

やたらと?【お金と時間】にうるさい事に気づきました。

何処へ行っても、1円単位で割り勘で、時間も1分でも過ぎたら?

物凄い剣幕で怒りだすんです。

それは周りに誰が居ても関係なく、私は彼に怒られるんです。




『なんで! 時間通りに来ないんだ! “1分だぞ! たった1分も

時間を守れないのか? ふざけんな! 時間を守れない奴は人間のカスだ!

次から時間通り来なかったら? 僕は勝手に帰るからな! いいな!”』

『・・・わ、分かったから、もっと冷静になって!』

『うるさい! 約束を守らない方が悪いんだろうが!』

『・・・・・・』









・・・正直、何度も何度も彼と別れようと思いました。

もう付き合っていられない! こんなのは恋愛じゃない!




でも? その度に、“彼の優しさを感じる事があって......。”

【荷物持つよ、女の子にこんな重い物を持たせる訳にはいかないからね。】

【さあ、先に入って。】

【今日は何の日か知ってる? 初めて僕達が出会った日だよ。】

【お花をどうぞ!】





彼はロマンチストなのか? 私にとても優しいんです。

女性扱いをちゃんとしてくれる紳士的な男性ひと

【お金と時間】の事以外は、凄くいい男性ひとなんです。

だから私は彼と別れられないでいるのでしょう。






・・・ただこの先、“彼と結婚”となると?

別の話のように感じます。

付き合う分にはいいけれど、“彼が旦那さん”になる事は別なんです。

それまでには、私は彼と別れようと思います。

“彼は、はっきり言って! 私の結婚相手ではありません!”




今日、彼にその事をはっきり話そうと思います。



最後までお読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 重いものを持たせる訳にはいかない とかその辺の扱い方は上手いのに 1分でキレるのか… 信号とか電車とかいろいろ向こうにも事情があるだろうに、、、 まぁ残念なやつやな。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ