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作者: 猫

夜の話

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目を覚ます

時計を見る

3:02

部屋が汚いせいか、くしゃみをしそうになる

手を伸ばす

箱の上で空気を掴む

少し億劫になりながら体を起こす

重い毛布をどけ、立ち上がる

ドアを開ける

過剰に電気をつける

階段を下りる

リビングに行くと、冷蔵庫が目に入った

空腹感が頭を満たしていく

冷蔵庫を開ける

ほうれん草

閉める

開ける

ほうれん草

閉める

開ける

ほうれん草、ブロッコリー

諦める

そうだ、俺はティッシュを取りに来たのだ

ティッシュを食べるんだ!

思い出し、箱ティッシュを回収する

リビングの電気を消した瞬間、階段をかけ上る

登りきった後、振り向くとそこには…

誰もいなかった

電気を消し、部屋へ向かう

ドアの前に立つ

右を向くと

そこにはとてもじゃないが食べられそうにない女の顔があった

鼓動が早まる

指が震える


母親だった

安心し、ドアを開ける

閉める

ベットの上に転がる

部屋が汚いせいか、くしゃみをしそうになる

ティッシュが間に合わなかった

時計を見る

3:18

スマホを手に取る

そうだ、小説を書こう


翌朝リビングへ下りると

冷蔵庫が口を開けながら悲鳴を上げていた

誰だよ閉め忘れた奴

書けるものもない

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