第7話
魔法の修行にも慣れて、みんなが安定して技を使えるようになった頃だった。
「よし、3人とも魔法の技は結構使えるようになってきたな。」
ミノラスは全属性のレベル3まで、ステルは6までは
ある程度できるようになっていた。
リサはというと...
「極魔法・レンリ・アデン・ジ・バーグ!!」
大規模な水の竜巻ができて、目の前の小さい一つの山を壊している。
リサはこの短期間で全属性のレベル8までを完璧に
こなしていた。
そんな俺たちの状況を見た男が3人をあつめる。
「お前たちにはここで一旦、魔法技の修行をやめてもらう。」
「えぇ!?」
みんなは驚いたが、1番驚いていて、1番おちこんでいたのはやはりリサだった。
「そんなぁ〜」
それを見かねたように男は話し続ける。
「だが、しかし、魔法技の代わりに、
破竜系をおぼえてもらう。」
「破竜系‼︎」
ミノラスはなにかを悟ったかのように
目を輝かせながら話を聞いている。
「あぁそうだ。破竜系というのは、いわば軍人に最も必要な技だな。」
「魔法じゃなくて?」
「軍人は基本魔獣としか戦わない、そんな魔獣に
1番効く技が、破竜系だ。」
それは男の言う通りで、戦場では実際、魔法は後方支援、攻撃は破竜系によって行われる。
だが、たまに最前線で戦う魔術師なんかもいるがそれはまた別の話だ。
「へぇ〜」
「はい!質問!
破竜系も魔法みたいに、技のレベルみたいなものがあるんですか?」
ここで質問をしたのはやはり、誰よりも
興味を持って聞いていた、ミノラスだった。
「その通りだミノラス。主に破竜系は、1の太刀から7の太刀まである。
1の太刀というのはこういうものだな。」
そういうと男は片手をピストルのような形にし、
狙いを定める。
「はっ!!」
ガゴッ!ボフッ
土煙が上がる。
そしてやがて土煙が上がると、男の目の前にあった地面がえぐれていた。
「このように物理的に相手にダメージを与える技、
それが破竜系だ。そして君たちには4の太刀までは
できるようになってもらう。」
「4の太刀まで...」
「できるかな〜」
ステルとリサは心配そうな顔をしているが
ミノラスはむしろ笑っていた。
はやく、修行がしたい!
はやく、軍人になりたい!
そんな言葉を目線で訴えかける。
そして男は破竜系習得の仕方について
話し始めた。
「破竜系はとにかく、往復練習が大事だ。
何回もやって、コツを掴む。それの繰り返しが威力の向上、動きの無駄のなさに通じてくる。」
そういい破竜系1の太刀、「ドラグ・スマッシュ」
の打ち方について書かれている紙をもらい、各自が修行に戻っていった。
そして男は自分の部屋に戻り、弟子たちが今回は
「どのように自分を驚かしてくれるのか」そのようなことを考えながら、誰かに送るためであろうか、
机の中にある、紙で手紙を書き始めていた。




