第6話
ミノラスとステルは魔法の修行へと
ステップアップしていた。
「ライトニング・アロー!!」
ミノラスは光属性魔法のレベル1から習得しようといていて
「ブルー・アロー!!」
そしてステルは水属性魔法レベル1の技から習得しようといている。
このように最初習得する属性を別々にするのは理由があった。
どんな理由かというと、人、個人では得意な属性が生まれつきで分かれている。たとえば、ミノラスは光、ステルは水属性が一番得意な属性だった。
だから2人ともそれぞれ光魔法と水魔法から覚え始めた。
そして魔法技になると、ステルがミノラスより少し上手になる。
「ライトニング・アロー!
ライトニング・アロー!」
ミノラスは何回唱えてもしょぼい弓しかでない。
だがステルは
「ブルー・アロー!!」
ザバァッ!!
木の的3枚は貫通させれる。
「ステルまでなんでそんなに魔法ができるんだよおおおあああ。」
ミノラスは周りから置いていかれるようで、とても辛かった。
「ミ、ミノラスだって絶対出来るようになるよ!」
ステルは頑張ってミノラスを励ます。
だがミノラスは一度いじけるとなかなか戻らなかったりする。
「別にいいしーー、俺は所詮魔法なんて無理ですよー。」
「あらら」
それを見かねたリサも近づいてきて、静かな声でステルに話しかける。
「どうする?」
「いつも通りにしよう笑」
ステルはそういいミノラスを引っ張りだし、
リサと魔法技を教え始めた。
「ミノラス!一緒に頑張ろうよ!」
「困ったときは3人で!忘れた?ミノラスのこの言葉!」
そうした2 人の言動ががミノラスを動かす。
「わかったよ笑」
そしてリサとステルは向かい合い「やったね♪」
と静かに会釈した。
「あぁいう協力ってやつがいくつもの死闘、死線を潜り抜ける鍵になるんだよなぁ」
部屋の出口付近で眺めていた男はそのようなことを呟き、考え事を始める。
あれは20年前か。
〜〜
そこは死体が何百いや、何千も落ちているような場所だった。
「総員!!列を崩すなっ!!!」
先頭の男がそういうと、続いてた騎馬隊は、列を作り直し走り続ける。
やがて、前から魔獣たちが襲いかかってきた。
「よし、右翼!60度に展開!
左翼!90度!!」
「おう!」
「任せとけ!」
陣形を何度も、目まぐるしく変え、敵の攻撃を掻い潜る。
その連携こそが人類側最大の武器であり、魔獣に対し、最も有力な攻撃方法。
だが、もう一つ、最強の攻撃手段があった。
誰もが知っている、そう、あの男のことだ。
一切の無駄がなく、躊躇のない剣捌き、脳の信号を無視するような常識外れの動き。
兵、軍人、そして英雄までもが憧れたその境地。
「彼がいなきゃ、人類は終わりだ。」
そういい伝えられてきたあいつは...
〜〜〜
ザシュッ!!
そんなことを考えてるうちに、弟子の3人による
連携がある。
「やったぁー!ミノラスもできたじゃん!!」
「さすがだよミノラス!」
「ありがとう!ステル!リサ!」
3人とも全員嬉しそうな顔をして、掲げた目標を
達成したことに対し純粋な喜びを感じていた。
「やっぱり困ったときは3人じゃないとねぇ〜笑」
その3人がこちらに向けて笑顔を送っている。
「あの3人ならいつか...」
そんなことを思いながら
修行は続いていく。




