第2話
ステルがそう聞くと
おじさんは雰囲気が変わったように
形相を変えて話し始めた。
「やつらはな魔王軍直属の部下たちなんじゃよ。」
「魔王軍?」
ミノラス達は初めて聞いた言葉に困惑を隠せないでいた。
「魔王軍というのはな、ここからずっと東に位置するといわれる、次元の狭間、という場所からいける魔界にいる魔王の手下達のことなんじゃよ。」
「ま、魔王の手下?...」
「あぁそうだ。そして今、魔王の圧倒的な力によって世界の6割は魔王のものとなってしまった、わしも昔は英雄級の軍人として戦っていたんじゃがもうこのザマで戦えんよ笑。」
そういうとおじさんは義足の足を見せてきた。
その足はいくつもの死闘、修羅場をくぐり抜けてきた戦士の証と言っても過言ではないだろう。
そしておじさんは気を取り直し、話し始めた。
「それで、おぬしらはこれからどうするんじゃ?」
「っっ...」
返答に困り、沈黙が続こうとしていた時
ミノラスが口を開く。
「俺らは王都エデアに向かい、養兵団に入ります。」
ミノラスはそう言った。決して上辺だけではなく、
生半可な覚悟でもない、100%の決意を表した言葉だった。
それをみかねたおじさんは
「お前さん達、ついてこい。」
そういうとおじさんは3人を外に連れ出し
北側を指差した。
「あそこに一つの山が見えるだろう?」
そこには標高1000m程のそれなりに大きい山が見えた。
「はい。」
「あそこの山の中に、匠、という、旅人に教えを授けるといわている者がいる、
そこを目指せ。」
そういうとおじさんは3人に一つずつ不思議な紐を渡した。
「それを指に巻くんじゃ、その紐がいつか
おぬしらを正しい道に導くだろう。」
「正しい道?」
「フッ、いつかわかるよ笑。」
おじさんは笑顔でそういい
そうしてしばらく他愛のない話をした。
〜〜
「じゃあそろそろ行くか!」
ミノラスがそういうと2人とも立ち上がり支度を始める。
「おじさん、短い時間でしたが、本当にありがとうございました!。」
ミノラスがそういうとおじさんは笑顔で会釈した。
「ところで、おじさんの名前ってなんだったんですか?」ステルがそう聞くと
「わしの名か?わしはな、アルバ、という者じゃ。」
「アルバさんか、いい名前ですね!」
リサがそういいみんなの支度が終わった。
「じゃあまた、いつか会える日があるといいですね!」
「そうじゃな。」
そういい3人は北の山へと歩き出す。
「...死ぬなよ、グラ。」
そう呟き、アルバは家の中へ入っていった。
その時のアルバの背中はどこか悲しそうでだったが、少しの期待を託したように感じる。




