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もうすぐそこに
暖かい春が来ている
亜樹が麗人に相談をしてから2ヵ月が経過していた
麗人の仕事は頼もしく予想以上の成果をあげてくれた
思い返すと
麗人は、心から亜樹を愛していたのだろう
自身のわだかまりよりも
亜樹の幸せを願ったのだ
有紀は徐々に体力も回復し、以前の明るさも戻ってきている
亜樹は
朝、病室に寄り
仕事が終わると
また 病室へ寄って帰る充実した日々を過ごしていた
しかし
それは、突然
担当の医師から告げられた
『前置胎盤、異常妊娠の一種です。先日、警告出血が見られました』




