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その日の午後
柔らかな陽射しの中で
私達は再会した
意識の戻った有紀は
恥ずかしそうに
私を見つめて涙した
私は有紀の小さな手を握りしめ、しばらく何も言えなかった
有紀は
言葉を発する力もなく
手を握り返すこともできないのだ
『夜景を見に行った時を
思いだすね
あの時は
あなたの涙の意味を
私はわからなかった
手紙で・・・
やっと理解できたの
ごめんね』
私は有紀の涙を指先で拭った
『私の想いは あなたと同じ・・・・・・
もう あなたを一人には
しないからね』
有紀は再び 眠りについた
最初に亜樹は
自分の想いを有紀に伝えた・・・




