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道雄の言葉から
有紀が生きていることを
確信した亜樹は
振り返ると
きっぱりと 宣言した
『私は この手紙で
初めて有紀さんの
気持ちを知ったのです
あなたが思ってるような
関係では ありませんが
今
私は、有紀さんと同じ気持ちです
あなたから
有紀を護りますからね』
道雄は
まだ 何か喚いていたが
亜樹は
その場を後にした
このようなことは
これから たびたび
あるかもしれない
道雄との衝突は
避けては通れないだろう
でも よかった
有紀は生きている
まるで
迷子の子が
母を見つけた時のように
亜樹の心は
駆け出していた・・・・・




