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決意の代償
決意の代償
送別会の帰り
亜樹さんが車で
送って下さることに
お仕事以外で
二人きりになれるなんて
私は もう ドキドキ
亜樹さんは結婚して
もうすぐ
いなくなるかもしれない
私は呟いた
幾度も..幾度も
有紀は まだ帰りたくない と言ってます..
有紀は まだ..
私は
生まれて初めて
意志表示をした
『今日は遅くなるって
言ってきたから
ドライブしたいなぁ
誰か連れてってくれないかしらぁ➰』
亜樹さんは
私の初めての願いを
叶えてくれた
夜景の美しい展望台へ
連れて行ってくれたのだ
その時 すでに
私は 憧れが 愛に変わっていることを自覚していた




