早速トラブったんです~
THE適当。
前回、私は勢いよく開けられた砦の扉に吹き飛ばされました。痛い。
??「そんなとこに立つなよ~ww」
加害者である獣人は謝りもせずに笑っている。
ブチッ.....そう頭の中で音がした。
私はキレた。まさか来たばかりなのにキレることになるとは.....
私「テメェヘラヘラしてんじゃねぇっ!」
??「は?お前口のきき方悪いぞ、人間のくせによ!」
相手もキレてきた。ん?人間知ってるって....どゆこと?とりあえず言い返す。
私「なに逆ギレしてんの?人間ナメんなよ?」
??「ほぉ~ならば実力を見せてもらおうか!人間の力をよぉ!」
そう言って彼は西洋風の両刃の剣を抜いた。本物だった、殺しにきてるっぽい。
??「早く剣出せよ!」
私「持ってねぇよ!」
持ってるはずないじゃん、そんな物騒なもの。
「おい、嬢ちゃん、これ使っとけ。」
そう言って脇で見ていた灰色の獣人さんが木刀を投げた。
??「何木刀渡してんだよキセル!」
キセルと呼ばれたには木刀を投げてくれた獣人さんの名前みたいだ。
キセル「いいだろ、相手は武器一つ持たない娘だぞ?ゼクソル」
あ、キレてる獣人さんはゼクソルって名前なのか。渡された木刀は日本のものと同じ形だった。
ゼクソル「おい、木刀持ったんだからやるぞ!」
私「もう準備してるっつーの!」
私は中学時代に剣道をやっていたのでそのままその時に習った構えをする。
相手は.....それ構えてんの?凄い.....剣先が低いんですけど....
ゼクソル「おい、早く攻めてこいよ。どうした、ビビッてんのか?」
私「.......」
私は攻めてるんだけどなぁ~....間合いが詰まってきてることに気付かないってちょっとヤバくね?
そしてすぐに私はいつでも彼の頭をぶっ叩ける距離まで入った。
すると、
ゼクソル「攻めてこねぇのかよ、ならこっちから行くぞ!」
そう言って彼は剣を大きく振りかぶった。バカだぁ~そんなゆっくり振りかぶったら切られるぞ普通....
でも、慎重(?)な私は一応まだ打たない。
ゼクソル「あばよ!」
そう言って彼は剣を勢いよく降り下ろし始めた。
私は彼の腕が構えに戻る前に胴を打った。普通に入った。嘘だろw
ゼクソル「ガハァ.......」
彼はその場に座り込んだ。そりゃそうだ、生身で胴を受けたら.....ね。
私「そんなもんかよ.....口だけだな....」
そう言って木刀をキセルさんに渡そうとしたんだけど、あれ?キセルさん震えてない?
私「あの、キセルさん?木刀.....」
キセル「......あっ、そうだったな。」
キセル「嬢ちゃん....凄いな。」
キセルさんはそうボソッと言っていた。
そしてゼクソルは脇で見ていたギャラリーによって城の中に戻っていった。ざまあみろ。
突然
???「お前がウチのダニエルを助けた人間か?」
そう、後ろから尋ねられた。
私「うぉっ!あ、はい。助けた....のかな?」
振り返って言うと、そこには黒い毛をした狼獣人がいた。結構イケメン.....////
???「顔色が赤いぞ?熱でもあるのか?」
私「いやっ何でもないです!」
顔色に出ちゃったか....やべっ..
???「申し遅れた。私はここの砦長ギャンゼルだ。先程ウチのバカが失礼した、すまない。」
私「いえいえタダこっちがキレちゃっただけです!すいません!」
ギャンゼル「今日は訪れていただきありがとう。ゆっくりしていってくれ。」
そう言って彼も城に戻っていった。
キセル「.....嬢ちゃん....もしかしてギャンゼルに惚れたのか?」
バレてたか////
私はそう言われた瞬間さっきよりもっと赤くなった。恥ずかしい......
~ゼクソルのその後~
ゼクソルと彼を運んでいったギャラリーの会話です。
「おいおい、人間相手に負けるのかよ、弱いなぁ~ww」
ゼクソル「う、うるせぇ!俺は弱気で行ったんだよ!」
「え、じゃあリベンジする?」
ゼクソル「当たり前だ!」
「アホだぁ~やっぱ本気で行ってたから悔しいんだろw」
ゼクソル「あっ·····////」
「それとさ~お前.....便所で吐きながら言われてもなぁ~」
ゼクソル「うるさ.....オェェェェェ.......」
「このポンコツ獣人が....」
ゼクソル「..........」