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超能力少年 『アキラ』  作者: BRAKE
第2章『ルールは平等』
6/22

トラブルの始まり

-----僕、田中 輝が、

この能力を手に入れてから数週間


日常はいたって普通に過ぎていた




思えば、この秘密さえ

誰にも知られなければ

特に困るような事はないんだ




僕は、普通の高校生の日常を

少しありがたく思うようになっていた





ただ、相変わらず

この、物体移動テレポーテーション

超能力はついてまわっている




時々僕は、

誰にも見られない所で使ってみたりしていた











---今日も、何事もなく1日が終われそうだ




終礼が終わって

帰宅部の僕はまっすぐ家に帰ろうと

教室を出た





一階に降りて、上履きを履き替える



学校と家の距離は、自転車で10分程の距離だ


僕は、学校に備え付けている駐輪場に向かった

うちの高校は私立だけあって

駐輪場には全部番号がふってあり


自分のもらった番号のところに停める

仕組みになっている



僕は自分の停めてある所に向かって

歩いていた



校舎の壁にそって歩いていると


紅茶の香りがしてきた



(いい香りがする…)


多分、校舎の開いている窓から

ただよってきているのだろう


そう思いながら

自分の自転車のある所へ歩いていると



「あれ?」


視線の先に、小柄なメガネの男の子がいる


僕はすぐにわかった



「あ、太一くんだ」


廣瀬 太一くんは、この学校での友達1号だ




(ん?誰かと話してる?)



視線の先には

太一くんともうひとり


少し大柄の男子がいる




(彼は確か……)


(僕と同じクラスの山田くんじゃないか?)



少し距離が近づき、向こうに居るのが

太一くんと、1-B組の山田 慎太郎しんたろうくんだとわかった


山田くんは、少し大柄で身長は175cm以上ありそうなうえ、ガタイもある。


性格はかなり横暴だ。


正直いうと、入学して1ヶ月足らずなのに

すでに、僕は彼の事が苦手だった



学校の不良グループとも

つるんでいるとか

良くない噂も聞いた



(何してるんだろう?)


僕は、少し遠めながらも

2人の様子が少しおかしい様な気がした




紅茶の香りのことはすっかり忘れ



僕は太一くんが少し心配になって

様子を見に行くことにした







この時から



僕の平和な生活が少しずつ

かすかに揺らぎ始めていた






つづく




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