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超能力少年 『アキラ』  作者: BRAKE
第1章 『目覚めた力』
4/22

物体移動(テレポーテーション)



---高校1年生になって、数週間が過ぎた







僕が登校2日目に、体験した現象



それがなんなのか

あれから色々自分なりに試してみた


もちろん、僕以外の人には秘密だ

親にも言ってない


こんなことが周りに知られたら

どんな騒ぎになるだろうか




とにかく、今は胸にしまうことにした…







---ここ、数週間でわかったことが

いくつかある



⚫︎右手で触れたもの、その対象に

念みたいなものを送ると、

その対象が消え、別の所に現れること。



最初は突発的だったけど

慣れてくると発動するタイミングを

自分でコントロールできることに気づいた



⚫︎消せる対象の大きさは最大で大体30cm四方の物であること。重さは今のところ限界がわからないこと。


部屋にあった、小さめのダンボールは消せた、服も可能だった、少し大きい部屋のテレビはダメだった。多分、体積の量で限界がきまるのだろう。ちなみに、小さな雑草もできたから、生き物もできるみたいだ。でも、大きさ的に人間は無理だろう。



⚫︎消した後に飛ばせる先は、自分の視線の届く範囲であること。



これは、慣れてくるともっと遠くに飛ばせそうかもしれない。ただ、目的先が見えないと正確には飛ばせないみたいだ。ちなみに、消えてから飛ばす先に現れるのは、ほぼ一瞬。

瞬間移動ってやつみたいだ。






と、こんな風に

自分に起こっている事について

頭の中で整理してみた


使い方によっては、良いことにも

悪いことにも使えそうな能力だ



部屋のパソコンでも色々調べてみた









どうやら、これは


物体移動テレポーテーション

という超能力の一種らしい


瞬間移動とも似ているが

自分自身は飛ばせない


この右手で触れた自分以外の

対象を飛ばすのみ





いまは、少し冷静だけど

初めて体験したときは

本当に混乱した



子供の頃、誰もが一度は憧れる

超能力を

自分が持ったものの



最初の感想は








『気味が悪い』







という感想だった








いまは、いたって冷静になっている



(何かに活用できるかもしれないな…)



初日の混乱なほとんどなくなっていた






ただ、僕は冷静になってから

一つの事を固く決心した









「この事は自分だけの秘密にしよう…」










子供ならはしゃいで喜ぶ能力だが

僕は決して見せびらかそうなど





これっぽっちも思わなかった…









高校生活にも慣れてきて

始業式で知り合った

廣瀬 太一くん以外に

友達も少し増えた




ここで、何か騒ぎが起きたら

これから僕の生活はどうなってしまうのか





そんな、不安が大きくて

こんなこと、誰にも言えるはずがなかった






そして、冷静ながら


この、特異な能力をなぜ

自分が持ってしまったのか


なぜ、この時期に







そんな、ことを考えていた…






つづく














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