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いろいろな初めて

村を後にして3時間たつので一度休憩することにした。

近くを見渡し、ある程度いい大きさの木があったので、そこを目指す。

根元に着いた所でふぅーとため息を尽きながら背負っていた荷物を降ろす。

荷物から水筒を取り出すと、それを彼女に渡す。


「ありがとうございます。」


といって受け取った彼女は顔に少し汗を浮かべている。

今更ながら、彼女と結婚したんだよなぁ・・・まぁ式とかしてないから

口約束みたいなもんだけどさ・・・と考えながら彼女を見ていると。

彼女も気づいたらしく目が合った。

とたんに襲う気恥かしさに思わずおたがいが頬を染めながら

目線を外してしまう。

そこで一旦思考を変えるために荷物から地図を取り出す。

これは村を出る時、村長から渡された物でこの国の地図であった。

そして歩いてきた時間と縮尺を考えると目標の街まであと半分といったところ

だろう。


「のこり半分だから、あともうすこししたら出発しよう。」


というと彼女もさっきの気恥かしさから回復したようで。

まだ大丈夫ですと言った感じの笑みで


「はい。」


と答えた。すこし木にもたれているとすこし疲れが出て。

ふぁ~っと言った感じのあくびがでる。それを見ていた彼女は

少しクスッっと笑って一つ提案してきた。


「すこしお疲れのようですから、横になってはどうですか?

大丈夫です。私がきちんとおきていますから。」


というのでその気遣いにありがとうと言って寝ようとする。・・・

だが次の瞬間、後ろの木に体重預けていたが滑って横に座っていた

リーシャの膝の上に頭が乗る感じで倒れる。焦った俺は


「あぁ!ごめん!わざとじゃないんだ!」


といって起き上がろうとする俺を彼女は手で押さえる。


「いいのです。私は嫌じゃないですから。」


といったので。そ、そうなのか・・・とおもって彼女の膝枕に頭を乗せる。

そして彼女は俺の頭をそっとなでる。どこか懐かしく暖かい気持ちになった。

そしてその後彼はしばし眠るのであった。


~~


ふと目を覚めるとそこには自分の顔を覗き込むリーシャの顔があった。


「おはようございます。シンヤ君」


と微笑みながらそういうのであまりに可愛く

抱きしめたい衝動にかられる。

いや、結婚したから抱きしめてもいいんじゃないかな!

と煩悩を利己的に許可しようとする自分がいる。

その煩悩を理性でどうにか押さえ込んで


「おはよう、リーシャ」


と答える。すこしばかり残念な気持ちを抑えて起き上がって体を伸ばす。

そして彼女に話しかける。


「さてと、そろそろいこうか!」


と言うと彼女も微笑みながら


「そうですね」


と答えた。それから二人はまた歩き出した。そして歩いて10分

たったところで見慣れない物を見かける。

10m先をなにか水色の塊みたいなものが徐々に移動している。

なにあれ・・・スラ〇ムかよ。

といった感じで立ち止まっていると彼女が説明してくれた。


「あぁ・・あれはスロイムという魔物ですよ。あのモンスターは切断系の攻撃が

ききにくいし、倒してもなにか良いものが手に入るわけではなく、足も

遅いのでほとんどの人から無視さているんですよ。」


と言うので、なるほどと納得する。だからちょっと

どうしようかと考えたとこで、魔法の的にすることにした。

慣れた感じで火の玉を出しそれをスロイムにぶつけた。

すると火を当てられたスロイムはパチパチと焼けていき

焼け残った場所に水色のビー玉サイズのような物が落ちていた。

拾ってみるとまさしくビー玉だった。


「なんだろう?これ」


とビー玉?を彼女に差し出す。


「さぁ?私にもわかりません・・・ですが、とても綺麗ですね。」


と彼女は目を輝かせながら見ている。

その様子を見てビー玉?を彼女に差し出す。


「え!いいのですか・・・ありがとうございます。シンヤ君!」


と笑顔で言ってくれるので倒してみて正解だったなと思う。

そしてその後街を目指しながら時折見つけるスロイムを全て焼きながら

ビー玉を集める。


そしてやっとたどり着いた頃には空は夕焼けに染まっていた。

その町は6m近くある城壁に囲まれた巨大な街だがこれでも

小さい方だというので驚きだ。

大きな門をくぐり今日はもう遅いので宿屋に行くことにした。

宿屋に行き2泊3日で予約する。そして料金の銅貨6枚を出す。

この銅貨は村を旅立つ時村長からもらった物だ。もらった銅貨も

少なくないので大切に使わないとと思っていたのだがさすがに部屋は2つ用意

しようとしたところで、隣のリーシャから呼び止められた。


「あ、あの・・・私は一緒の部屋でも・・・大丈夫です」


と頬を染めながら恥かしそうに言う。

やべえ、なにこれかわいい。あれ・・・一緒の部屋ということは

一人勝手にそっち系の妄想に浸っていると、隣からシンヤさん?

と呼ばれたので意識を戻し、宿屋の人にじゃあ一部屋でということで

部屋に向かった。


部屋のある2階にいき渡された鍵でドアを開け部屋に入る。そして荷物をおき

夕飯を食べに1階に降りる。なかなか宿屋の料理もまずいわけではなかったが

正直に言えばリーシャのほうがおいしかった。


その後は浴場に向かい、そこで彼女と別れた。一応合鍵を渡してあるので大丈夫だ

風呂に入り今日の疲れを癒す。はぁ・・・ここにきて1週間たつけどなんか・・・

あっという間だったなーっと思いに浸る。明日の予定は冒険者として

ギルドに登録するために実力を示すための試合があるらしいのだ。

まぁそのあとは適当に初級のクエストを終え、その日の宿泊代の足しにしようと考える。そこで彼はのぼせそうになったので風呂からあがる。

そして2階へいき部屋に入ったところで気づいた。

ベットの上にリーシャが座っているのだ。だがランプをつけづ

部屋は月明かりによって薄暗く照らされていた。

そして彼女は恥かしそうに


「あの・・・初めてで上手にできるか、わかりませんがよろしくお願いしますっ」


と顔を赤面させながら恥かしそうに言うかわいらしいリーシャを

抱きしめたいという欲望をとうとう理性で

押さえつけることが出来なかったのだ。



どうも7話目です!この展開速すぎるかなと思いましたが彼女のことを考えていると、自分の理性が抑えれませんでしたw

というわけで誤字脱字等ありましたらぜひお願いします。

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