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初めての魔法

彼女を背負って道を歩いていると小川を見つけたので近くで横にさせて。

自分もいったん休むことにした。

ひとまず俺は彼女にさっきのやつは何かと尋ねた


「あいつらは盗賊です」


盗賊というのはどうやらこの異世界にもいるらしい。ところでなぜ彼女のような

人が森にいるのか気になった。


「なぜ、森にいたんだ?」


彼女は自分の荷物を見て答えた


「薬草を集めに来たんです」


薬草、ゲームとかでおなじみの物だ。そういった彼女の荷物をちょっと離れたところから見ても中に青々とした葉っぱが入ってるのがわかった。

そういや彼女はどこか怪我しているようだったので一つ提案してみる。


「その薬草で君の傷を癒すことは出来ないのか?」


と聞くと彼女は首を横にふった。


「できないの、これだけで直すことは無理で、他の物とあわせないと治す薬としては活用できないのです。」


なるほど、他と組み合わせないとできないのだから他の物を今は探すか

自然に治癒していくのを待つしかないようだ。

すると彼女が付け足すように


「まぁ回復魔法が使えればこの傷も治せるかもしれないけど、回復魔法なんて

一部の人しか使えないし詠唱が長いらしいから無理ですね・・・」


と言った。この世界に魔法というものがあるということに非常に内心はしゃいでいた。回復魔法がそんなに長いとしたら実にめんどくさいなと思いながらついつい

どこぞのRPGを思い出す。そして自分はふとお遊びのつもりで試したくなった。

傷がどんどん癒えるようなイメージで彼女に向けて手を突き出す


「ヒール!!」


そう唱えられた瞬間に彼女の体は緑色の暖かい光に包まれた。それから

10秒もすればその光も消えたのだった。

彼女はそのあと怪我したであろう場所を確めそして立ち上がった


「おどろきました・・・君そんなすごい回復魔法使えるんですね」


彼女が驚いた口調でそういうが実際一番驚いていたのは自分であった。

初めて使う魔法に驚きつつもすごいと感心させられた。

そしてなりより彼女が元気そうなのが嬉しかった


「一応聞いておくが、大丈夫そうか?」


と聞くと彼女は笑みを浮かべてもちろん!という顔をした。

あぁ・・・睨みつけられた顔もある意味ドキドキしたが、こういう

笑みを向けられると本当にドキドキしてくる

そして彼女は照れくさそうに


「なんだか・・・最初はごめんなさい・・そのいろいろとありがとう」


そういってちょっと照れながら微笑む彼女に俺の胸は危うく射抜かれそうだった。

これなら頼んでも大丈夫そうかなと思いひとまず自己紹介をすることにした。


「俺の名前はシンヤだ気軽に呼んでくれ、あと出来れば村に案内してほしいんだが大丈夫か?」


とたずねると彼女は微笑んだ顔で


「もちろん、歓迎します。私の名前はリーシャ・フォーゼ気軽にリーシャと

呼んでくだいね。よろしくシンヤ君」


と言って手を出してきたので俺はその手を握り


「よろしくリーシャ」


と言った


~~~


彼女と雑談しながら徐々に村に近づいていった。

村は木の柵によって囲まれ中の家々も中世のヨーロッパ風の家が立ち並んでいた。


「へぇ~なかなかすごいなぁ」


というと隣のリーシャは不思議そうにこちらを見ている、その状況から

このような家屋は一般的なんだろうと推測できる。

村の門くぐったところで村人の一人がこっちに気づき駆け寄ってくる。


「おぉ!リーシャおかえり」


と言って近づいてきたのは中年男性にリーシャも挨拶を返す。そしてその中年男性は体ががっしりとしている、麦藁帽子を被っているしちょっとどろくさい服からは簡単にこの男性が農家ということがわかる。そして彼はこっちを見てたずねた


「こちらの人はだれだい?」


とリーシャにたずねると彼女は微笑んで答えた


「こちらはシンヤさんです。彼は私が盗賊3人に襲われたとこを救ってくれたのです!」


とちょっと興奮気味に話す。その話をきいた彼は驚き


「一人で3人も倒したのか!それはすごい・・・」


といったような興味深そうにこちらを見ている


「その上であっという間に治してくれる回復魔法も使えるようなんです!」


とリーシャがとなりから付け足すように言った

それをきいた男はさすがに目を見開いて驚いていた。


「ほんとうかい!?腕も立つし魔法も使えるとは・・・その若さで恐れ入ったよ」


そういわれて俺は照れるほか無かった。

その後は男がリーシャを助けてくれたお礼に村をあげて歓迎すると言ってくれたので話はとんとん拍子に進み、気づいたら村長の家に来ていた。


「おぉ!わが村の娘のリーシャを助けてくれて感謝します。どうぞたいした物は

用意できませんでしたがどうぞお食べ下さい」


といった様子で机の上には見たことも無い植物や豚の丸焼きなどがのっていた。

その後まだ未成年ながらお酒を飲まされたりして。完全に酔いつぶれて村長に

用意してもらった宿で眠ることになった。

久しぶりのベットの暖かさに若干涙が出そうになる

そして彼が夢の中に落ちるのは難しいことではなかった




どうも!4話目です!ここらへんになってくると文章がもう少し多くしたほうがいいのか少ないほうがいいのか迷ってしまいます。

そういうわけで今回も誤字脱字や意見があればぜひお願いします!

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