表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/31

初めての戦闘

「うっ・・・あれ・・・俺は・・・」


瞼をゆっくりあげるとそこには、亜麻色の髪をした美少女がいた。

見た感じ年齢的には自分と一緒だろう。だが彼女は俺を怪しい目でみてる

そこで俺は体を起こそうとしたができなかった、両腕は木の後ろで縛られているのだ。それと頭も少し痛む、なぜこうなってるのかわからない自分はとにかく

状況打開のため、目の前にいる人に話しかけてみることにした


「あのぉ~なんで俺縛られているんですか?」


とたずねると同時にどうか相手に日本語が通じますように!と願った

奇跡的にどうやら日本語は通じたようだ!

そして彼女はため息をつくと


「あなた・・・自分がどうしてこうなったか覚えてないのですか?」


と言われ自分は今までの記憶を掘り返す。確か・・・こっちの世界にきて森にはいったけど誰にも出会わず、そしてやっと聞こえた水の音を辿って

この池にきたのだ、それで・・・ええっと、確か桃を追いかけて・・・

そこから記憶がない、なので適当に弁解してみることにした。


「えぇーっと・・・桃を追いかけてました?」


と疑問系で答える。うん、我ながら下手な弁解だ!桃を追いかけていたという下手な弁解が通用するわけがない!それをきいた彼女の怒りパラメーターが徐々に上がっていくのが目に見えたので。あきらめて本当のことをいうことにした。


「ごめん!本当は腹へって君のきれいなお尻が桃に見えたんだ!本当なんだ!申し訳ないと思っている!信じてくれ!!!」


と言うと彼女の怒りパラメーターはすさまじい勢いで上昇したのと同時に彼女は頬を赤くしながら


「やっぱり見たのですね!変態!女の敵!サイテー!!!!!!」


と言った罵詈雑言を投げかけながら俺の頭に靴のかかと押し付ける。

彼女がきていたのはスカートみたいな物だったので俺は心の中で

みえ・・・と思ってしまったがあまりにこの状態で楽しむ余裕はあまりなかった


「イテテテテテテ!誤解だ!あんまり覚えてないし!君のあまりに貧相な胸だって見えてない!本当なんだって!」


ここで俺は後悔した。次の瞬間彼女はすさまじい勢いで頬を赤く染め足を下ろして彼女がすごい形相で俺の頭をキックしたところで、また意識は途切れた。



~~


「イテテ・・・」


二度目の頭の攻撃はさすがにきいてたまに寝すぎによる頭痛よりもひどかった。

目の前の彼女は腕を組みこちらを軽蔑の目で見ている。

さすがに2度目の攻撃はきいたらしくかなりの時間、気を失っていたようで上目遣いで空を見るとほぼ真上近くに太陽があった。そして視線を元に戻すと

彼女は嫌そうに口を開いた


「貴方の目的はなに?正直に答えないとまた痛い目にあいますよ。」


とすさまじい形相で睨まれる。あぁ・・・これはやばい、どうしよう

こんな美人に睨まれてご褒美です!と言える趣味ではないので

背中にうっすらと冷や汗をかく


「ええっと・・・あの、本当にただ森の迷っただけなんです。信じてもらえないでしょうが気づいたらここにいたんです」


と言ってみるがやはり彼女はいまだ疑いと軽蔑の目を向けてくる。


「正直に答えなさいって言いましたよね?どうせ盗賊の下っ端なんでしょうけど

あらかた目的は偵察とかでしょうか?」


と彼女はどうやら俺を盗賊の下っ端と勘違いしているようだ。まぁ裸みられて襲われそうになったから、しょうがないとは我ながら納得してしまう。


「えっと、本当に自分そんなじゃないんですよ!あぁ!暴力はだめ!」


と本当のこといってる最中に彼女は足をすこし上げてける姿勢を作る。

そんな時だった、


ぐぅ~


と腹の音が鳴った。あれ・・・俺のかなと思ったがどうやら違うらしい。彼女は赤面しながらくるりときびすを返して彼女のものであろう荷物から小さい木であんだバスケットを取り出す。そして彼女は荷物からコップを取り出すと池の水を汲みそれをバスケットの近くにおいた。そして小声で


「いただきます・・」


と言ってバックからパンに野菜とベーコンが挟まれた物を取り出す

そして、それを食べたりしてこちらを時折見る

ええええええ!今の食べるのかよ!と内心突っ込みを入れてしまった

正直これは暴力よりもつらい拷問だ、3日たべてない自分はその光景をみるだけで

おのずと口の中かよだれが溢れる。目を輝かせながらそれを見る俺のことにきづいたのか、彼女は見捨てられた子犬をみたときのように悩んだ顔しながらもう1個の

同じ物を持ってこちらに近づいてきた。

そしてそれを俺の口に押し当てながら、彼女は言った。


「これあげるから、帰ってくださいね」


と言って強引に口にねじ込まれた3日ぶりの食事なのであっと言う間に平らげた。

その後は彼女が食べ終わったら、こっちにきて警戒しつつもナイフで縄をきった


「あ、ありがとう」


と言うと彼女はこっちを1回みてこっちに背を向ける形で彼女は言った


「おとなしくさっさと帰ってください」


と彼女は言った。その後彼女は荷物を持つとどっかに向かっていくのであわてて自分もちょっと離れたとこにあった竹刀袋とサブバックをもって追いかける。

それから5メートルぐらい距離を開けて彼女を追いかけていたが彼女は気づいていたようだ。


「あのですね・・なんで追いかけてくるんですか!さっさと帰ってくださいって言いましたよね!」


と言うのであきらめて木の影から出て彼女に言った


「いや・・迷子だから君を追いかければそのうち村にいけるかなーって」


と正直に答える。だが彼女はそれをきいて嫌そうに


「追いかけてこないでください!ヘンタイ!ストーカー!」


と言った罵詈雑言を投げつけてこっちに背を向け走り出した。

俺もここで逃してはまたこの森に彷徨うことになりそうなので急いで追いかけていると彼女が大きなカーブに差し掛かった頃に大きな悲鳴が聞こえた。

急いで現地に着くと彼女は倒れた状態で、そのまわりを三人の剣をもった男たちが囲んでいた俺はこの状況を察しサブバックを近くに投げ捨て、竹刀袋から竹刀と鍔と鍔止めを取り出し慣れた手つきで装着すると竹刀を中段に構える


「彼女から離れろ!」


というと敵の一人が


「あぁ?なんだよてめぇこいつの彼氏かなんかか?それにしてもずいぶんと弱そうな武器だがそれで倒すつもりなのかよ、勇者さんよぉ?」


と舐めた調子で話しかけてくる一人の敵にまわりの二人も同調したように笑う。

彼女の様子を見てみると一応意識はあるらしく、こっちを物言いたげな目線で見てくる。


「まぁいいや、めんどくせぇからさっさとぼこって奴隷にしてでも売りさばいてやるよ!!」


と言って片手で剣を振り上げこちらに走りながら近づい来た。俺はじっと構え、一足一刀の間合いになったところで、一歩で間合いを詰めそしてすさまじい勢いで竹刀で剣道の技の突きを放って、それを手元に引き戻す。だが確実な手応えを感じていた。振り上げて走っている最中だった敵は喉元にくらった突きで目を白くし泡を吹きながら気を失って50cmぐらい飛ばされ倒れた。のこりの二人は


「てめぇ・・・!なぶり殺しにしてやる!!!」


と言って二人同時に攻撃を仕掛けてくるのでまず一人を左から右に竹刀で剣を払って、剣が逸れてがら空きの手首に重たい一撃を振り下ろす。手首に振り下ろされた威力で腕を抑えながら、敵は剣を落とす。そして背後に回り込み迫る敵の攻撃を右によけれ躱し、左足を軸に時計回り回転しながら下段に構えていた竹刀を左下から右上に切り上げる感じで竹刀を振って、敵のわき腹に竹刀を叩き込む。それを食らった敵は気絶して、どさっ倒れてを気を失った。

それを見たまだ気を保っている敵は手首を押さえながら


「くそっ!覚悟しとけよ!」


と言いながら逃げて行った。

そして付近に投げ捨てたバックと竹刀袋拾い竹刀を片付け彼女を背負う形でどこか休める場所を探した。彼女も一応意識はあるらしく、耳元で


「ありがと・・・」


と短く言った



ふぅ・・・3話目は結構長くなってしまいました!

なので一応確認しましたが誤字脱字があればぜひ教えて下さい!

意見を受けつけています!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ