弟子が出来ました。
「ほぉ・・・想像するのですね!なるほど勉強になります!」
と話を興味深そうに聞いて、こちらの話をメモしている少年がいる。彼の名はリュウヤ・トウドウと言って東の地方の生まれらしい。一応日本人っぽい名前なのでついついうれしくなって仲良くなった。うしろではシィナとリーシャが雑談しながらついてきている。
なぜこうなったかと言うと、遡ること1時間前。
「貴様に決闘を申し込む!」
そう言い放って来たのは、自分より1個したか同じ年くらいと思われる青年だった。一瞬自分の後ろにいる人に言ってるのかな、と思いうしろを見渡すが誰もいない。リーシャとシィナというわけでもなさそうだし、明らかにこっちを見ている。とりあえず人を間違えている可能性にかけてみる。厄介事は嫌だからな。
「えっと、俺に言ってるんだったら人を間違えてないか?俺は君とは初対面だし、なんか悪いことして君に迷惑かえたつもりもないし。」
と少し首を傾けながら言うと、彼の感情は驚愕へと変わった
「罪悪感がない・・・・だと!?こいつ、まさか人間じゃないのか!?」
と人をまるで化け物呼ばわりしてくる。
いや、ほんとになんか悪い事したつもりはないんだけどな・・・
したつもりはないよ!ほんとだよ!したつもりがないだけで実際やったのかもしれないな・・・と一人考えながら。
頭にハテナマークを浮かべる俺に彼はとうとう怒って言った。
「そんな可愛い子二人も連れて、罪悪感がないだと!貴様のことをたとえこの世界の万物の神が許そうと、この俺が許さん!覚悟しろ!!」
えぇぇ・・・・でも、それってつまり
「・・・嫉妬か?」
と言う。だが彼の気持ちもわかる、俺も元の世界でも彼女いない暦=年齢だったからな。彼の気持ちは痛いほどにわかる。モテモテのやつがいたらリア充爆発しろとおもってたしな。
「俺が勝ったら、その二人と一緒にクエストに行かせてもらう!俺がまけたらお前の同伴込みでクエストを一緒に行ってやる!」
なにそれ、一方的というかこっちに利益がないじゃん。うーん、これなら無理に受ける必要はないかな。人を化け物呼ばわりしたのはちょっとイラついたけど。それは若さゆえの過ちということで許してあげよう。まぁ、実際自分とたいして年変わらないだろうけど・・・・まぁ、適当に理由を付けて断ろう。
「えぇっと、俺と彼女達は結婚してるし。そのルールだと、こっちに得することが無いから、すまんがその勝負辞退するよ。」
と言うと彼の怒りはみるみる収まり、顔がこの世の終わりのように落胆している。右手に持った剣を地面に落として、膝から崩れ落ち地面に手をつく。
「そんな・・・結婚・・・してるだと、俺はまんまとやつの手の上で踊らされたと言うことか・・・・!」
と言って彼は再度怒りを顔に表す。なにこの子、被害妄想すごすぎ。
と心の中で感想を述べていると、彼は剣を片手に持って立ち上がり、その剣をこちらに向けながら言う。
「ならば・・・単純な勝負をしよう!勝っても負けてもなにも報酬はでないが、貴様とは決着を付ける必要がある!」
と言うので、それなら負けてもいいし、ちょうど化け物呼ばわりと被害妄想でちょっとイライラが募っていたので、その勝負を受けることにした。
「いいだろう。」
そういって彼に連れられて、町の外に出る。
「ここらへんにするか・・・・試合開始の合図はコイントスでする。試合は1対1で、どちらかが大きな一撃をもらうまで試合は続行とする。このルールでいいな?」
とこちらに問いかけるので、それに頷く。その仕草を見た後、彼はコインを取り出し、俺は刀を抜く。そしてコインを打ち上げ回転しながら落ちていく。彼との距離は約7mちかくある。そしてコインが落ちたと同時に魔力で身体強化する。
思いっきり地面を蹴る。普通の人間じゃだせないスピードで瞬間に間合いを詰めて、刀の刃がない方で胴に峰打ちを叩き込み、決まった!
と思った瞬間にその考えは覆される。普通の人間では出せないスピードの攻撃だったのに、攻撃が当たる寸前に刀と胴の間に剣が入り込み、攻撃を防いだのだ。だがそれでも防ぎきれずに、すこし飛ばされたが、大きな一撃ではないと彼の表情をみるだけでも分かった。
てっきりかませ犬みたいな存在かと思っていたが、思いのほかかなり強いようだ。
これは・・・かなり苦戦しそうだなと判断する。
だがその考えに意識の一部を少し考えに回してある間に彼のほうから攻撃を仕掛けてきた。彼は片手に剣を持っているが、それでも繰り出される一発一発が重く早い。右上からの攻撃を受け止めるのではなく、受け流し避けて、カウンターの一発を叩き込むべく、峰打ちを再度打ち出す。
それを今度は受け止めるのではなく。彼は後ろにジャンプしてかわす。一瞬の判断で、魔法の光でやつの目をつぶす。突然の発光に驚き彼の判断が遅れる。その隙を見逃さず、振り終わった攻撃を再度自分の上にもってきて峰で彼の脳天に一撃を叩きこむ。
「ぐがっ・・・!?」
と彼が重たい一撃をくらって目を向きながら倒れた。
あーやべ、やりすぎたかなと思ったが彼は強く油断ならなかった。
その後一応回復魔法で治してあげる。
「ううぅ・・・負けた・・・それにしてもさっきの光はなんだったんだ。」
と彼が愚痴のようにこぼす。
「あぁ、魔法だよ」
と言うと彼は驚きながら、こちらに正座して
「魔法!?つかえるんですか!!俺にも教えて下さい!先生・・・いや、師匠とよばせてください!」
とすさまじい勢いで手のひらを返す。そのリアクションに頷いてしまった。
そして、彼と一緒にクエストに出かけて今にいたる。
「これから、魔法の練習でモンスター倒しに行くからしっかり見てろよ。」
と言い彼らは森に向かった。
どうも18話目となります!
誤字脱字等ありましたらおねがいします。




